シクロフォスファミド惹起ラット出血性膀胱炎による頻尿に対するα-ラクトアルブミンの作用

シクロフォスファミド惹起ラット出血性膀胱炎による頻尿に対するα-ラクトアルブミンの作用

レコードナンバー920592論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014790NACSIS書誌IDAA11125739
著者名内田 勝幸
小林 おりえ
書誌名ミルクサイエンス = Milk science
発行元日本酪農科学会
巻号,ページ66巻・ 3号, p.189-194(2017-12)ISSN13430289
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抄録加齢に伴う頻尿は著しく生活の質(Quality of Life: QOL)を低下させる。また,シクロフォスファミドやイフォスファミドなどの抗がん剤治療における副作用による膀胱炎に伴う頻尿も同様にQOLの低下を招く。そこで,今回の検討では抗がん剤であるシクロフォスファミドによる頻尿に対しα-ラクトアルブミンが有用性を示すか否か検討した。動物はSprague-Dawley系の雌性ラットを用い,シクロフォスファミド50または150mg/kgの用量を腹腔内投与することにより頻尿モデルを作製した。投与2日後に蒸留水20mgl/kgを経口投与し,その後15分ごとの排尿回数および排尿量を測定した。150mg/kgの用量では有意な排尿回数の増加および1回毎の排尿量の有意な低下がみられ,頻尿が観察された。しかし,50mg/kgの用量では正常群と有意差がみられなかった。そこで,α-ラクトアルブミンの作用評価にはシクロフォスファミド150mg/kgの用量で惹起したモデルを用いることにした。比較対照薬としてプレドニゾロンを用いた。シクロフォスファミドを投与した対照群では排尿回数が経時的に増加し,120分後では約10回の排尿があり,正常群に比較して有意に高値であった(2.2回,p<0.05)。また,正常群に比較して1回毎の平均排尿量は有意に減少した(1.82 vs 0.51ml,p<0.01)。α-ラクトアルブミンの投与により排尿回数は対照群に比較して低値で推移し,対照群に比較して120分で有意差が認められた(p<0.05)。また,1回毎の平均排尿量は対照群に比較して有意に高値であった(0.95ml,p<0.05)。プレドニゾロンもα-ラクトアルブミンとほぼ同様な作用を示したが,有意差はなかった。以上の結果からα-ラクトアルブミンはシクロフォスファミドによる頻尿に対し抑制作用を示すことが明らかになった。
索引語ラクトアルブミン;頻尿;α;比較;用量;排尿回数;対照群;p&lt;プレドニゾロン;投与
引用文献数13
登録日2018年04月20日
収録データベースJASI, AGROLib

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