日本産アブラナ科タネツケバナ属雑草の生物学

日本産アブラナ科タネツケバナ属雑草の生物学

レコードナンバー920812論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015078NACSIS書誌IDAN00097258
著者名工藤 洋
書誌名雑草研究
別誌名日本雑草学会会報
Journal of weed science and technology
Weed research
発行元日本雑草防除研究会
巻号,ページ62巻・ 4号, p.175-183(2017-12)ISSN0372798X
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抄録アブラナ科のタネツケバナ属(Cardamine)は約200種からなる。日本の農耕地に見られるのがタネツケバナ,オオバタネツケバナ,ミチタネツケバナの3種である。これらの種を対象に,生活史,生態,進化,系統地理,外来植物,形態形成,ゲノムといった様々な観点の研究がなされてきた。本総説では,これまでの研究を概観し以下の点を論じる。(1)タネツケバナはC. flexuosaとは別種である。(2)タネツケバナの学名はC. occulta Hornem.である。(3)タネツケバナは外来種として世界の温帯圏に広がっている。(4)オオバタネツケバナの学名はC. scutata Thunb.である。(5)オオバタネツケバナは倍数化によるタネツケバナ属多様化の典型例である。(6)日本のオオバタネツケバナ集団には地理的遺伝構造がある。(7)ミチタネツケバナはヨーロッパ原産の外来植物である。(8)ミチタネツケバナのゲノムが決定し,モデル植物としての基盤が整備されている。(9)ミチタネツケバナの雄しべ数は温度に依存して変わる。これらの研究は,近縁種の分類と同定,農耕地への適応,外来雑草の侵入といった,雑草学研究にとって重要な課題を含み,研究の展開が期待される。
索引語ミチタネツケバナ;タネツケバナ;研究;オオバタネツケバナ;日本;農耕地;外来植物;ゲノム;学名;Cardamine
引用文献数47
登録日2018年05月09日
収録データベースJASI, AGROLib

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