焼酎の貯蔵容器における溶媒和の生成(2)

焼酎の貯蔵容器における溶媒和の生成(2)

レコードナンバー920856論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00020787NACSIS書誌IDAN10034389
論文副題微量の金属塩類のエタノール水溶液における溶解熱の推定
著者名佐無田 隆
谷山 健弘
廣 あおい
書誌名日本醸造協会誌 = Journal of the Brewing Society of Japan
発行元日本醸造協会
巻号,ページ113巻・ 1号, p.37-46(2018-01)ISSN09147314
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抄録前報及び本報を要約すると以下のとおりであった。1. 水,EtOHまたはEtOH水溶液に金属塩類を溶解した場合の温度変化を測定し,溶解熱を推定した。2. 水,EtOHまたはEtOH水溶液に,CaCl2またはMgCl2を溶解すると,それぞれ動粘度は増加し,塩の溶解により溶液の温度は上昇した。これは塩の溶解により塩の水和物またはEtOHとの溶媒和が生成したためであり,カメに長年貯蔵された泡盛に微量含まれているCa2+及びMg2+はEtOHと溶媒和を形成していると推察された。CaCl2またはMgCl2を溶媒に溶解した場合の動粘度または溶解熱の差はCa2+とMg2+イオンの影響の差と推察された。3. 43%v/vEtOH水溶液にNaClまたはKClを溶解した場合,塩の濃度に比例して動粘度は減少し,推定吸熱量は増加した。NaClを10.00~70.00%v/vEtOHに溶解した場合の推定吸熱量は,水に溶解した場合より大きく,EtOH濃度が10.00%v/vの場合もNaCl濃度に比例して推定吸熱量は増加した。KClも同様の傾向が認められた。また,EtOH100.00gに0.005molのNaClまたはKClを添加した場合はほとんど溶解せず温度変化は認められなかった。4. これらのことから,EtOH水溶液中ではEtOH,H2O及びEtOHの水和物は化学平衡状態にあり,NaClまたはKClを溶解するとNa+またはK+の第二溶媒和核にEtOHが取り込まれて,EtOHとH2Oの水素結合が部分的に切断され,動粘度は減少し,吸熱反応が起きたものと推察された。
索引語溶解;Mg2+イオン;K+;塩;NaCl;水;動粘度;溶媒和;溶解熱;増加
引用文献数23
登録日2018年05月09日
収録データベースJASI, AGROLib

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