半乾燥灌漑開発地域における地表水と地下水から推定される塩類の構成と分類

半乾燥灌漑開発地域における地表水と地下水から推定される塩類の構成と分類

レコードナンバー921101論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011684NACSIS書誌IDAN10412431
著者名大森 圭祐
Shirokova Y.I.
大西 純也
書誌名日本砂丘学会誌
別誌名Sand dune research
日本砂丘学会誌
発行元日本砂丘学会
巻号,ページ64巻・ 3号, p.101-111(2018-02)ISSN09185623
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抄録ウズベキスタン国シルダリア州に位置するミルザバッド地区は,灌漑用水の過剰供給および浅層地下水に含まれる塩分上昇が原因で二次的塩類集積問題が生じている。ミルザバッド地区は,灌漑開発の歴史・経緯の違いによりオールド・ゾーンとニュー・ゾーンに分けられている。オールド・ゾーンはシルダリア川に近く,水量は豊富であり,古くから灌漑開発が行われている。一方,ニュー・ゾーンはGolodnayaステップと呼ばれる草原地帯を灌漑農地へ開発し,コンクリート水路や暗渠排水路が整備されているものの,水不足になりやすい地域である。両ゾーンの境付近には中央幹線排水路が整備されている。ミルザバッド地区の地表水(灌漑用水と排水)および地下水の水質特性から化学平衡計算プログラムであるVisual MINTEQを用いてこれらの溶液組成と飽和度の高い鉱物種を推定した。その結果,地下水の溶液組成に関しては,オールド・ゾーンとニュー・ゾーンで異なった。オールド・ゾーンでは,主にカルシウム塩とマグネシウム塩で占められているのに対し,ニュー・ゾーンではナトリウム塩で占められていた。両ゾーンで地下水の溶液組成が異なった理由として,オールド・ゾーンでは溶解度の高いナトリウム塩などがゾーン内の明渠排水路を経て地区外へ排出されていると考えられた。一方,ニュー・ゾーンでは暗渠排水路の管内部に土砂が堆積している状態であり,排水機能は低いため,ゾーン内において排水路へ排出されなかったナトリウム塩は,浅層地下水に浸透し,低位部地域へ集まっているものと推測された。
索引語ゾーン;地下水;地表水;浅層地下水;ゾーン内;ミルザバッド地区;溶液組成;ナトリウム塩;推定;灌漑開発
引用文献数20
登録日2018年05月28日
収録データベースJASI

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