リンゴ粕混合発酵飼料の給与が肥育豚の発育,肉質および血液成分に及ぼす影響

リンゴ粕混合発酵飼料の給与が肥育豚の発育,肉質および血液成分に及ぼす影響

レコードナンバー921280論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011654NACSIS書誌IDAN10202971
著者名Fang J.
前多 隼人
木村 洋文
書誌名日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science
発行元日本養豚学会
巻号,ページ55巻・ 1号, p.1-11(2018-03)ISSN0913882X
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抄録青森県ではリンゴ果汁加工業者から排出されるリンゴジュース搾り粕(以下: リンゴ粕)の処理が問題となっている。特に乾燥加工処理されていない生リンゴ粕は含水量が高く,飼料としての活用が困難な素材である。近年,日本で広がりつつあるリキッドフィーディング養豚システムは,水分含量の高い食品残さでも乾燥加工費をかけることなく使用できる方法である。また,効率的な給与が可能であることから,今後益々の利用の拡大が期待される。本研究では,生リンゴ粕を使用したリキッドフィーディングに最適な生リンゴ粕の添加割合について検討をおこなった。慣行飼料(対照区)に対し,生リンゴ粕を乾物割合で2%(AP2%),4%(AP4%),6%(AP6%),8%(AP8%)加えた後,水分を調整した混合サイレージを作製し,それぞれの飼料の化学成分および発酵品質を分析した。次に平均体重約70kgの三元交雑種去勢豚15頭を各区に3頭ずつ割り当て,それぞれの飼料にて49日間の肥育試験を実施した。肥育試験終了後,発育成績,肉質,及び血清脂質成分について分析をおこなった。対照区と比較し,リンゴ粕添加した各試験区では終了体重,増体量,枝肉重量および背脂肪厚に差は認められなかった。一方,AP4%,AP6%,AP8%区では対照区と比較し飼料摂取量が増加し,飼料効率が低下した(P<0.05)。肉の凍結ドリップ損失率および加熱損失率はAP8%において対照区に比べ有意に低下した(P<0.05)。肉の脂肪酸組成は各試験区間で差は認められなかった。また血清脂質成分にも差はなく,豚の健康状態に影響はなかった。以上の結果から本実験の割合での生リンゴ粕の添加では増体重や枝肉重量に影響がないものの,飼料効率の低下を防ぐためには添加割合2%以内にすることが望ましいことが示唆された。
索引語生リンゴ粕;対照区;影響;AP4;それぞれ;飼料;差;低下;給与;肉質
引用文献数35
登録日2018年06月15日
収録データベースJASI, AGROLib

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