皆伐・再造林地におけるシカ防護柵の実態と被害対策

皆伐・再造林地におけるシカ防護柵の実態と被害対策

レコードナンバー921306論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015507NACSIS書誌IDAN00125003
著者名酒井 敦
書誌名水利科学
別誌名Water science
発行元水利科学研究所
巻号,ページ359号, p.101-113(2018-02)ISSN00394858
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抄録皆伐・再造林地が増加するに伴い,シカによる苗木被害が顕在化するようになった。再造林地のシカ対策として最も一般的な防護柵に注目し,苗木被害の実態を明らかにするとともに,防護柵の機能を保つ条件について検討し,考えられる対策について考察した。高知県内の防護柵を設置した50か所の再造林地(スギ20か所,ヒノキ30か所)で苗木の食害調査を行ったところ,シカの被害が認められない場所は6か所(12%)で,他は何らかの被害がみられた。健全木が1500本/ha以上あることを造林成功の基準とすると,スギは20か所中4か所(20%)が,ヒノキは30か所中15か所(50%)が基準を満たしていなかった。防護柵の破損の要因としては,「動物の潜り込み」と「落石や土砂崩れ」が多かった。シカの生息密度が低いと苗木被害が少ない傾向が認められ,生息密度が10頭/km2未満の場所は特に被害が少なかった。このことから,シカの生息密度が高い場所では,シカに侵入されるリスクがより高いという意識を持ち,防護柵の仕様や柵の管理水準をより厳しくする必要がある。防護柵の適切な設置と保守管理,林業被害を意識したシカの積極的な捕獲,それらに対する一刻も早い公的な支援体制の構築が望まれる。
索引語シカ;防護柵;被害;再造林地;苗木被害;場所;生息密度;皆伐;実態;設置
引用文献数25
登録日2018年06月15日
収録データベースJASI, AGROLib

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