福島第一原発事故による樹園地における樹皮の放射能汚染状況の推移

福島第一原発事故による樹園地における樹皮の放射能汚染状況の推移

レコードナンバー921878論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20036240NACSIS書誌IDAA12388584
著者名額田 光彦
佐藤 守
斎藤 祐一
阿部 和博
安部 充
書誌名福島県農業総合センター研究報告 = Bulletin of the Fukushima Agricultural Technology Centre
発行元福島県農業総合センター
巻号,ページ9号, p.23-31(2018-03)ISSN18825613
全文表示PDFファイル (2501KB) 
抄録果樹の放射性物質の除染対策として樹体洗浄が行わないモモ、リンゴおよびニホンナシ樹の主枝を対象に、2011年4月28日から約2年半にわたり、主枝分岐部からの距離別(30cm、130cm、230cm)、位置別(主枝分岐部から30cmの位置の上面、側面、下面)の放射線量をGMサーベイメーターにより経時的に測定し、樹皮表面の汚染状況の推移を検証した。(1)供試樹は、モモ樹は樹皮が滑らかで全体的に樹は立ち上がっており、リンゴ樹は粗皮を形成しており130cmより先はやや緩やかであり、ニホンナシ樹は粗皮を形成しており130cmより先は概ね水平状態にあった。(2)距離別の放射線量は測定開始時には全体的にみてニホンナシ>リンゴ>モモの順に高かった。また、モモでは30cmの位置で高く、リンゴでは230cmで高い傾向が見られた。(3)位置別の放射線量は、各樹種とも上面>側面>下面の順に高い傾向を示したが、モモでは、上面と下面の差が小さかった。(4)樹園地の放射線量は、測定開始日の2011年5月9日を100とした場合、2013年11月20日までの926日間で、空間線量は64~67%減少したのに対し、主枝上の放射線量は75~90%が減少した。(5)フォールアウトを直接受けた大枝の上面には放射性物質が多く付着していたが、表皮の粗滑の程度や枝の傾斜度により移行に差が見られ、除染作業では大枝の上面を丁寧に高圧洗浄もしくは粗皮削りを実施することが有効と考えられた。また、リンゴやニホンナシの大枝は粗皮で覆われている場合が多いので丁寧に実施する必要があると考えられた。
索引語放射線量;モモ;上面;主枝分岐部;リンゴ;粗皮;下面;大枝;樹皮;樹園地
引用文献数12
登録日2018年08月02日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat