aNDFom,ADFomおよびADL連続分析の有用性

aNDFom,ADFomおよびADL連続分析の有用性

レコードナンバー923199論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20564053NACSIS書誌IDAA12818741
著者名甘利 雅拡
田島 清
大森 英之
書誌名農研機構研究報告. 畜産研究部門 = Bulletin of the NARO. Livestock and Grassland Science
発行元農業・食品産業技術総合研究機構畜産研究部門
巻号,ページ17号, p.7-11(2017-03)ISSN24326658
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抄録反芻家畜において,粗飼料中の繊維成分は重要な栄養素であり,それらの飼料成分としてデタージェント分析法(常法)による中性デタージェント繊維(aNDFom),酸性デタージェント繊維(ADFom)および酸性デタージェントリグニン(ADL)が世界的に広く利用されている。ADFomは結晶性セルロースとリグニンを示す指標とされているが,飼料中のペクチン質が含まれているため過大に評価されている。ADFomをより正確な飼料評価の指標とするため,aNDFom,ADFomおよびADLを連続して分析(連続分析)し,その有用性について検討した。供試試料は,オーチャードグラス混播乾草(OG),アルファルファ乾草(ALF),アルファルファヘイキューブ(Cube),牧草サイレージ(GS),とうもろこしサイレージ(CS),ソルガムサイレージ(SORS),稲発酵粗飼料(稲WCS),大麦ホールクロップ(BWC)であった。aNDFomおよびADLでは,常法と連続分析との分析値の差は,それぞれ-1.5~1.3パーセントポイント(%P),-0.2~0.1%Pであり,大きな差は認められず,連続分析による分析値は,常法のaNDFomおよびADLと同等に扱うことができるものと考えられた。常法よるADFom分析値と連続法によるADFom分析値(n-ADFom)では,すべての飼料種でn-ADFomが低い値を示した。Cubeおよび稲WCSでは,7.4%Pの差がみられ,他の飼料でも2.2~4.0%Pの差が認められた。これはペクチン質が酸性デタージェント溶液(AD溶液)による加熱処理過程でろ過し難い物質の生成に寄与しているものと推察され,ADFomを過大に評価していることになる。また,飼料中の総繊維量を可消化部分と難消化部分とに分類する観点からもaNDFom中のn-ADFomとヘミセルロースに分類する方が理論的に適切であり,連続分析によるn-ADFomは総繊維中の難消化性繊維質を示す飼料の消化特性や栄養評価に有効な指標となりうるものと考えられた。
索引語ADL;常法;連続分析;差;ADFom;指標;飼料;有用性;評価;分析値
引用文献数11
登録日2019年01月22日
収録データベースJASI, AGROLib

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