リンゴ新品種‘ルビースイート’

リンゴ新品種‘ルビースイート’

レコードナンバー923411論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20551387NACSIS書誌IDAA12778884
著者名阿部 和幸
副島 淳一
岩波 宏
古藤田 信博
森谷 茂樹
高橋 佐栄
伊藤 祐司
別所 英男
岡田 和馬
加藤 秀憲
小森 貞男
土師 岳
石黒 亮
書誌名農研機構研究報告. 果樹茶業研究部門 = Bulletin of the NARO Fruit Tree and Tea Science
別誌名農研機構研究報告果樹茶業研究部門報告
Bull. NARO, Fruit Tree & Tea Sci
発行元農研機構果樹茶業研究部門
巻号,ページ2号, p.9-17(2018-03)ISSN24326631
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抄録1. ‘ルビースイート’は,1993年に果樹試験場盛岡支場(現 農研機構果樹茶業研究部門リンゴ研究領域)において,果肉が赤く着色するリンゴ遺伝資源‘JP114069’に‘ふじ’を交雑して得た実生から選抜された,果肉が淡赤色に着色するリンゴ品種である。2015年3月26日に登録番号第24268号として種苗法に基づき品種登録された。2. 樹姿は開張性で,樹勢は中程度である。短果枝の着生は中~少で,‘ピンクパール’と同程度,‘紅玉’よりは少ない。‘ルビースイート’の満開日は5月17日であり,‘紅玉’より3日早く,収穫盛期は10月17日で,‘紅玉’とほぼ同時期である。3. ‘ルビースイート’の果実は円形ないし扁円形,果皮色は赤色で縞があり,‘ふじ’と似た色調を示す。果実重は472gであり,‘紅玉’より200g以上大きい。本品種の果肉は桃色ないし淡い赤色に着色し,黄白色の‘ふじ’や‘紅玉’とは明らかに異なった。肉質は「中」と判定され,‘ピンクパール’より優れ,‘ふじ’と同程度であった。果汁の量は「中~多」で,多汁な‘ふじ’より少ないものの,‘ピンクパール’や‘紅玉’よりも多汁であった。糖度は平均14.7%であり,‘ピンクパール’より有意に高く,‘ふじ’と有意な差は認められなかった。酸度は平均0.36g/100mLであり,‘ピンクパール’や‘紅玉’より有意に低く,‘ふじ’と有意な差は認められなかった。果実の貯蔵期間は,20℃の室温で7日程度,冷蔵で40~50日であった。4. ‘ルビースイート’において慣行防除下で顕著な病害虫の発生は認められなかった。斑点落葉病の接種検定を行ったところ,少数の小さい壊死斑の形成が認められ,本品種は斑点落葉病に対して‘ふじ’とほぼ同等の抵抗性程度であった。5. ‘ルビースイート’のS遺伝子型はS3S9であり,同じS遺伝子を有する‘ジョナゴールド’に交雑した場合には交雑不和合性を示したが,S遺伝子型が異なる‘ふじ’,‘つがる’等の主要経済品種とは交雑和合性であった。6. ‘ルビースイート’の果肉着色程度は樹の生育状況によって変動し,生育旺盛な若木など強樹勢の樹では,果肉着色程度の少ない果実や着色部位の限定された果実が多く発生する。そのため,発育枝の誘引や,強すぎる発育枝の剪除など,適切な栽培管理を行って適正な樹勢の維持に努めることが重要である。また,成熟期の気温が高い場合には,本品種の果肉着色程度が劣ると予想されるため,果肉着色と栽培地域の気温との関係について明らかにする必要がある。
索引語ふじ;ルビースイート;紅玉;ピンクパール;果実;着色;発育枝;果肉;本品種;果肉着色程度
引用文献数9
登録日2019年01月22日
収録データベースJASI, AGROLib

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