寒冷地のスプレーギク栽培に適した暗期中断用各種光源の利用可能性に関する研究

寒冷地のスプレーギク栽培に適した暗期中断用各種光源の利用可能性に関する研究

レコードナンバー925011論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20006578NACSIS書誌IDAA11648690
著者名佐々木 厚
書誌名宮城県農業・園芸総合研究所研究報告
別誌名Bulletin of the Miyagi Prefectural Agriculture and Horticulture Research Center
Bull. Miyagi Prefect. Agric. & Horti. Res. Cent.
発行元宮城県農業・園芸総合研究所
巻号,ページ84号, p.1-82(2016-03)ISSN13472232
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抄録スプレーギクの栽培において,開花の抑制と同時に整った花房の形状を形成させることを目的として,周年にわたり暗期中断による長日処理が行われている。その暗期中断用光源としては,従来から白熱電球が用いられているが,白熱電球は消費電力が多く,寿命が短いことに加え,光変換効率が低い光源である。したがって,地球温暖化防止対策の観点からも,白熱電球の代替光源の開発と利用方法の確立が急務となっている。そこで,本研究では,宮城県を含めた寒冷地におけるスプレーギク栽培において,省エネルギーおよび低コスト生産を推進することを目的として,高圧ナトリウムランプ,電球色電球形蛍光ランプ,赤色電球形蛍光ランプ,赤色LED光源の暗期中断用光源としての利用可能性を検討した。その結果,通常光合成促進用光源として用いられている高圧ナトリウムランプを照射面積が白熱電球の約6倍になるように設置して2時間の暗期中断を行った場合,白熱電球を用いて4時間の暗期中断を行った場合と比べて,実用上問題がない程度の花芽分化の抑制効果が認められた。このため,高圧ナトリウムランプは,暗期中断用光源として利用できることが明らかとなった。また,試作した電球色電球形蛍光ランプを用いて4時間の暗期中断を行った場合,白熱電球を用いて4時間の暗期中断を行った場合と比べて,実用上問題がない程度の花芽分化の抑制効果が認められた。このため,電球色電球形蛍光ランプは,暗期中断用光源として利用できることが明らかとなった。さらに,製品化された場合の経済性も明示された。次に,試作した赤色電球形蛍光ランプと赤色LED光源を暗期中断用光源として用いた場合,同じ暗期中断時間で比べると,白熱電球を用いた場合より低いPPFDで商品価値の高い整った花房の形状を示す切り花を得ることができた。また,光源別に商品価値の高い整った花房の形状を示す光量の下限値を求めると,白熱電球>赤色電球形蛍光ランプ>赤色LED光源の順になることが示された。このため,試作した赤色電球形蛍光ランプと赤色LED光源は,暗期中断用光源として利用できることが明らかとなった。さらに,試作した赤色電球形蛍光ランプと赤色LED光源を用いた場合に,暗期中断時間と商品価値の高い整った花房の形状を示すPPFDの下限値との関係はほぼ反比例であったので,相反則が成り立っていることが明らかとなった。
索引語白熱電球;暗期中断;暗期中断用光源;用いて4時間;赤色電球形蛍光ランプ;赤色LED光源;花房;形状;試作;光源
引用文献数84
登録日2019年04月01日
収録データベースJASI, AGROLib

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