北海道で育成した酒造好適米品種における酒造適性の関連指標の年次変動に及ぼす最高気温の影響

北海道で育成した酒造好適米品種における酒造適性の関連指標の年次変動に及ぼす最高気温の影響

レコードナンバー926321論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名田中 一生
尾崎 洋人
平山 裕治
菅原 彰
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ88巻・ 1号, p.9-17(2019-01)ISSN00111848
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抄録北海道の酒造好適米品種「吟風」と「彗星」における酒造適性の関連指標の年次変動について最高気温との関係を検討した。データ解析について,酒造適性の関連指標は2005~2013年の水稲奨励品種決定基本調査のサンプルを用いた醸造用原料米全国統一分析法による分析結果を用いた。気象データは出穂期前後80日間の毎日の最高気温を用いた。調査した形質の中では心白発現率の年次変動が最も大きく,次に粗タンパク質含有率の年次変動が大きく,これらの形質に比べて千粒重,20分吸水率および蒸米吸水率の年次変動は小さかった。出穂期-19~-10日(-II期)の最高気温が上昇すると,両品種の千粒重と「彗星」の心白発現率は増加し,「吟風」の粗タンパク質含有率は低下する傾向を示した。このことから,-II期の最高気温の年次変動は,両品種の千粒重,「吟風」の粗タンパク質含有率および「彗星」の心白発現率の年次変動に大きく影響したと考えられた。出穂期+1~+10日(+I期)の最高気温が上昇すると,「吟風」の心白発現率は低下し,出穂期+11~+20日(+II期)の最高気温が上昇すると,両品種の千粒重は増加し,20分吸水率は低下し,出穂期+21~+30日(+III期)の最高気温が上昇すると,「彗星」の蒸米吸水率は低下する傾向を示した。以上から,+I期の最高気温の年次変動は「吟風」の心白発現率の年次変動に,+II期の最高気温の年次変動は両品種の千粒重と20分吸水率の年次変動に,+III期の最高気温の年次変動は「彗星」の蒸米吸水率の年次変動に,それぞれ大きく影響したと考えられた。
索引語+I期;+II期;+III期;年次変動;最高気温;吟風;心白発現率;千粒重;両品種;粗タンパク質含有率
引用文献数28
登録日2019年06月10日
収録データベースJASI, AGROLib

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