暑熱環境下における黒毛和種去勢牛へのグリセロール給与現地実証試験

暑熱環境下における黒毛和種去勢牛へのグリセロール給与現地実証試験

レコードナンバー926640論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00012934NACSIS書誌IDAN10468072
著者名浅田 勉
椿 由江
茂木 麻奈美
書誌名群馬県畜産試験場研究報告 = Bulletin of the Gunma Animal Husbandry Experiment Station
発行元群馬県畜産試験場
巻号,ページ25号, p.12-24(2019-02)ISSN13409514
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抄録黒毛和種去勢牛における暑熱環境下でのエネルギー摂取不足を解消するため、グリセロールの給与効果について現地実証試験を行った。試験1は、黒毛和種去勢肥育牛16頭を、試験2では黒毛和種去勢肥育牛12頭を用い、暑熱期における乾物中グリセロール10%給与効果を調査した。試験1では、体重、増体重および日増体量(DG)に有意差は認められなかったが、添加区において、日増体量0.2kg(40%)、増体重7kg(23%)、飼料要求量3.3kg(18%)の改善が認められた。揮発性脂肪酸(VFA)組成は、添加区が酢酸および酢酸とプロピオン酸の比率(A/P比)が低く、プロピオン酸およびノルマル酪酸が高い値で推移した。また、グリセロールを暑熱期に8週間給与しても肉質の低下は見られず、枝肉販売金額から素牛代金および飼料費を差し引いた差額から経済性を試算した結果、利用可能であることが明らかになった。試験2では、体重、増体重および日増体量に有意差は認められなかったが、6週までは添加区において、日増体量0.04kg(7%)、増体重1.8kg(7%)、濃厚飼料要求量3kg(24%)の改善が認められた。VFA組成において、ノルマル酪酸が添加区で高かった。また、グリセロールを暑熱期に8週間給与しても試験1と同様に肉質の低下は見られなかった。以上の結果から、黒毛和種去勢肥育牛において、暑熱期にグリセロールを乾物中10%添加することにより、発育および飼料効率が改善でき、肉質の低下も見られないことが明らかになった。
索引語グリセロール;添加区;改善;肉質;低下;暑熱環境下;黒毛和種去勢牛;体重;増体重;日増体量
引用文献数5
登録日2019年06月21日
収録データベースJASI, AGROLib

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