水耕栽培によるエンドウ萎凋病菌の迅速・簡易な接種方法

水耕栽培によるエンドウ萎凋病菌の迅速・簡易な接種方法

レコードナンバー926892論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014282NACSIS書誌IDAN00118030
著者名迫田 琢也
小牟田 健慈
藤原 裕治
書誌名植物防疫所調査研究報告 = Research bulletin of the Plant Protection Service Japan
別誌名植防研報
発行元横浜植物防疫所
巻号,ページ54号, p.77-82(2018-12)ISSN03870707
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抄録エンドウ萎凋病菌(Fusarium oxysporum f. sp. pisi: FOP)の迅速・簡易な接種法を開発する目的で、水耕接種法(Robert and Kraft,1971を一部改変)を検証した。まず、抵抗性の異なるエンドウ4品種(感受性2品種、抵抗性2品種)に本菌を接種し、病徴(枯死葉率)の経時的変化を旧来の浸根接種法と比較し、発病に要する日数、諸特性を調査した。浸根接種法では播種11日目の幼苗の根部を水洗後、本菌の胞子懸濁液(10 6cell/ml)180mlに浸根接種し、バーミキュライトを詰めた素焼鉢に移植した。水耕接種法では同様に浸根接種し、胞子懸濁液の入った容器ごと振盪培養器に固定し振盪栽培(110rpm)した。その結果、感受性2品種において70%以上の葉が枯死したのは、浸根接種法では各々18日、27日後であったが、水耕接種法では10日、13日後と迅速であった。また、浸根接種法と同様に維管束の褐変と接種菌の高位節からの再分離が確認された。抵抗性品種の場合、浸根接種法では発病しないが、水耕接種法ではある程度の発病が認められた。つぎに、水耕接種法により近縁のF. oxysporum及びF. solaniをエンドウに接種した結果、F. solani f. sp. pisiのみが葉に疑似症状を示したが、地際部が褐変したことから、FOPと識別できた。以上から、FOPの病原性を確認する方法として、水耕接種法は浸根接種法と同等に利用でき、迅速・簡易な点で有用と考えられた。
索引語浸根接種法;迅速;水耕接種法;エンドウ萎凋病菌;接種;本菌;胞子懸濁液;浸根接種;F. solani;発病
引用文献数11
登録日2019年07月10日
収録データベースJASI, AGROLib

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