花壇用花きの室内利用に必要な諸条件の解明とそれに基づく栽培・利用技術の構築

花壇用花きの室内利用に必要な諸条件の解明とそれに基づく栽培・利用技術の構築

レコードナンバー927134論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20024521NACSIS書誌IDAA12164179
著者名岡澤 立夫
西島 隆明
書誌名東京都農林総合研究センター研究報告
別誌名東京農総研研報
発行元東京都農林水産振興財団東京都農林総合研究センター
巻号,ページ14号, p.1-40(2019-03)ISSN18811744
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抄録花壇用花苗の室内利用を実現するため,廃棄される制服素材を平板状の袋に縫製加工した布容器に,焼却可能な軽量培地を封入した栽培システムを考案した。本論文では,このシステムに関する栽培・利用技術の構築を目指した。第一に,本システムに適した培地の種類と量を検討した。培地の種類に関しては,ピートモス単体では生育阻害が認められたが,ココナッツコイアとピートモスの混合培地におけるマリーゴールドとダイアンサスの生育は,赤土を主体とした慣行培地と同等であり,実用性が高かった。布容器を用いた場合の生育は,慣行の培地と比べ株がやや小さくなる傾向にはあったものの,ポリポットとほぼ同等であった。100mLの培地量ではマリーゴールドとダイアンサスに生育阻害が認められ,培地量は200mLが最適であることが明らかとなった。この栽培システムにおいて問題となる,栽培容器に発生するカビは,ITS領域の塩基配列と形態的特徴から,Simplicillium lanosoniveumと同定された。一方,この栽培システムでは,室内環境下での花壇用花きの品質保持技術の開発が不可欠である。そこで,弱光への適応性が高いことが明らかとなった数種の花壇用花きについて,光強度の違いが観賞時の生育や開花に及ぼす影響について検証した。開花期間を指標に各品目の室内適応性を評価した結果,開花期間自体が短く弱光処理の影響が判然としないグループ,弱光処理区で開花期間が3週間未満と短く室内適応性が低いグループ,弱光処理区で開花期間が3週間以上と長く室内適応性が高いグループの3つに分類された。光強度の違いが観賞時の生育や開花に及ぼす影響を調べた結果,いずれの品目も,500 lx(8.4μmol・m-2・s-1 PPFD)では観賞に堪える品質を維持できなかった。一方,いずれの品目も光強度が大きくなるにつれて開花期間は延長したが,光への応答は品目により異なった。
索引語開花期間;培地;品目;生育;花壇用花き;いずれ;栽培;栽培システム;光強度;影響
引用文献数106
登録日2019年08月07日
収録データベースJASI, AGROLib

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