山形県在来ナス「波渡なす」の生育および果実特性

山形県在来ナス「波渡なす」の生育および果実特性

レコードナンバー927138論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015413NACSIS書誌IDAN00243054
論文副題「波渡なす」の生育および果実特性
著者名池田 和生
若生 貴大
山崎 彩香
江頭 宏昌
書誌名山形大學紀要. 農學
別誌名山形大学紀要. 農学
Bulletin of the Yamagata University. Agricultural science
発行元山形大学
巻号,ページ18巻・ 2号, p.85-93(2019-02)ISSN05134676
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抄録山形県内には現在130以上の在来作物が存在しているが,栽培技術や流通システムの発展や食生活の変移により,在来作物の栽培は減少傾向にある。在来作物には貴重な遺伝資源や食生活の継承を担う役割があるとして重宝されており,農学部附属高坂農場でも在来作物の保護に力を入れている。本研究では新たに発見された在来ナスである「波渡なす」を対象として生育および果実特性の解明を試みた。実験には「波渡なす」,‘山科なす’,‘くろわし’の3品種を用い,直播および定植栽培で育成した。両栽培条件ともに4月13日に播種を行い,定植栽培では5月20日に各品種生育が良好な7株を定植した。各品種の草丈は直播栽培では5月13日から7月13日,定植栽培では5月21日から7月21日,果実長と果実径は開花後から収穫期まで継時的に調査した。さらに,収穫期には果実重,アントシアニン含量,トゲの数,水分含有率および果実硬度を調査した。その結果,「波渡なす」の生育特性は‘山科なす’に類似したものであった。果実特性については,直播栽培で丸型を示し果実の横の肥大が強い系統であることが明らかとなり,生産者が直播栽培を引き継いできた理由の一つであると考えられた。また,「波渡なす」の果実は,トゲの数が多く,アントシアニン含量,種子数が少ないことが明らかとなった。さらに果実は充分な水分を含み,果実が硬く,肉質が緻密だったことから,様々な料理で独自の食感を楽しめると考えられる。今後は,このような「波渡なす」ならではの生育や果実特性を栽培者ならびに消費者に情報発信する必要があると考えられた。
索引語波渡なす;果実特性;直播栽培;生育;在来作物;果実;収穫期;トゲ;定植栽培;食生活
引用文献数30
登録日2019年08月07日
収録データベースJASI, AGROLib

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