新規封入体ナノ粒子技術による紅麹色素光退色性の改善

新規封入体ナノ粒子技術による紅麹色素光退色性の改善

レコードナンバー928140論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015170NACSIS書誌IDAN00250548
著者名松尾 タケル
原 敏夫
池元 英樹
ジャークス 和代
葛西 晋吾
金城 綾乃
尾形 望嘉
福田 宏太郎
橘 信二郎
書誌名琉球大学農学部学術報告 = The science bulletin of the College of Agriculture, University of the Ryukyus
別誌名The science bulletin of the Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus
発行元琉球大学農学部
巻号,ページ65号, p.83-89(2018-12)ISSN03704246
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抄録紅麹色素は、古くからアジア諸国において天然色素として食品の着色に利用されているが、光にあたると退色するため、商品価値を下げることが課題となっている。本研究では、ナノ粒子に紅麹色素を封入することで光退色を抑制できるか調べた。ナノ粒子の材料として、食品添加物として認可されているヒドロキシプロピル・セルロース(HPC)と生分解性ポリマーのポリ乳酸・グリコール酸共重合ポリマー(PLGA)を用いた。HPCナノ粒子のD50は67nm、スパン値は2.4であったのに対し、PLGAナノ粒子のD50は155nm、スパン値は1.2であった。いずれの紅麹色素封入ナノ粒子においても色素原体に比べて分散性が良くなっていた。粒子サイズでは、HPCナノ粒子の方が小さい粒子であったが、平均粒子径ではPLGAナノ粒子の方が均一性を示した。色素封入体ナノ粒子の吸収スペクトルを測定したところ、HPCナノ粒子は原体の吸収スペクトルと一致したのに対し、PLGAナノ粒子では350-450nm付近に特徴的な吸収を示した。色素封入体ナノ粒子化による光退色の影響について調べたところ、HPCナノ粒子は色素原体に比べてわずかに安定性が改善したのに対し、PLGAナノ粒子では劇的な安定性の向上が観察された。以上の結果より、天然色素の光安定化に対しては、PLGAナノ粒子による封入化が適しているが、食品への応用を考えた場合、HPCナノ粒子の利用が好ましく、光退色に対するさらなる改良が望まれる。
索引語HPCナノ粒子;PLGAナノ粒子;ナノ粒子;光退色;改善;紅麹色素;食品;天然色素;利用;スパン値
引用文献数26
登録日2019年11月14日
収録データベースJASI, AGROLib

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