水凍結乾燥法を用いた淡水産微小生物のSEM試料作製と観察(2)

水凍結乾燥法を用いた淡水産微小生物のSEM試料作製と観察(2)

レコードナンバー928206論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016414NACSIS書誌IDAN0024866X
論文副題原生生物
著者名桑田 正彦
名取 則明
戸田 龍樹
田中 和明
鈴木 武雄
書誌名陸水學雜誌
別誌名Japanese journal of limnology
発行元日本陸水學會
巻号,ページ80巻・ 2号, p.73-82(2019-05)ISSN00215104
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抄録原生生物のSEM観察では試料をあらかじめ化学的に固定するのが一般的である。しかし,固定剤は有毒で,その溶液は有害廃棄物として処理しなければならない。また,種によって最適固定剤や固定条件が異なるので,最適条件探しに多くの時間を費やすことがあり,固定はSEM使用の大きな障害となっている。我々は,一切化学薬品を使用せずに,水凍結乾燥によって淡水産原生生物のSEM試料作製を行い,その形態損傷について調べた。関東地方の湖沼や田圃で採取した原生生物の観察結果から,その形態や繊毛,鞭毛などの微細構造がよく保存されることが確認され,光学顕微鏡では同定が困難であった微細種の同定精度が向上した。固定が不要であれば,様々な種の一括処理が可能である。SEMを使用したプランクトン調査は手間がかかるのでこれまで実用的ではなかった。本方法を応用して富士五湖表層水中の原生生物調査を試みた。その結果、光学顕微鏡を使用した従来法とほぼ同等の結果が得られ,調査精度の更なる向上の可能性も見出した。SEM試料は脱水されているためデシケータ中で長期の保存が可能であり,後日調査結果を検証できることが本方法の大きな利点である。
索引語使用;原生生物;固定;SEM試料作製;種;保存;光学顕微鏡;向上;本方法;時間
引用文献数11
登録日2019年11月14日
収録データベースJASI

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