北海道十勝地域における形成年代の異なる河岸段丘面に発達した土壌の断面形態と理化学的特徴

北海道十勝地域における形成年代の異なる河岸段丘面に発達した土壌の断面形態と理化学的特徴

レコードナンバー928318論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00017044NACSIS書誌IDAN00223512
著者名加藤 拓
丹羽 勝久
木下 林太郎
橋本 均
谷 昌幸
書誌名ペドロジスト
別誌名Pedologist
発行元ペドロジスト編集部
巻号,ページ63巻・ 1号, p.26-37(2019-06)ISSN00314064
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抄録十勝地域における形成年代の異なる河岸段丘面に生成した土壌の断面形態,理化学的特徴および分類について検討した。最も形成年代の古い高位段丘面には,洪積土層の上に新期風化火山灰と古期風化火山灰を母材とした黒ボク土が生成していた。侵食による地形発達が顕著であり,微地形の影響によって火山灰テフラの欠除や堆積厚の違いが認められ,乾性型と湿性型の黒ボク土が分布していた。中位段丘面には,新期風化火山灰と古期風化火山灰を母材とした黒ボク土が生成しており,立地環境の違いに応じた乾性型と湿性型の黒ボク土が分布していた。低位段丘面では河川堆積物と新期風化火山灰から生成した黒ボク土が分布しており,形成年代の最も新しい低地では河川堆積物を母材とした沖積土が生成していた。高位段丘面および中位段丘面に分布する所謂「湿性型」の黒ボク土では50cm以深から斑鉄が認められるため,農耕地土壌分類第3次改定版および日本の統一的土壌分類体系の分類名では湿性条件あるいは排水不良であることが反映されなかった。しかしながら,日本土壌分類体系では分類名から湿性が付与される場合があった。春先の融雪に伴う土壌水分状況が作物生産に影響を及ぼす冷温地帯において,土壌分類における湿性と乾性の判別は重要である。そのため,日本土壌分類体系における黒ボク土大群での湿性条件の分類基準は有効であると考えられた。また,十勝平野に類する扇状地における河岸段丘面の発達は全国でみられる。各河岸段丘面に発達した土壌型を明確にした上での土壌診断ならびに肥培管理が今後の持続的な農作物生産において重要であると考えられた。
索引語黒ボク土;河岸段丘面;土壌;発達;分布;断面形態;理化学的特徴;段丘;型;火山灰
引用文献数21
登録日2019年12月03日
収録データベースJASI

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