カラマツ人工林における初回林冠閉鎖前後の林分構造特性からみた混み合い度の基準

カラマツ人工林における初回林冠閉鎖前後の林分構造特性からみた混み合い度の基準

レコードナンバー928520論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00007946NACSIS書誌IDAN00018105
著者名國崎 貴嗣
森 晴可
書誌名岩手大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Iwate University Forests
発行元[岩手大学農学部]
巻号,ページ50号, p.17-25(2019-06)ISSN02864339
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抄録前林分が同一の皆伐地に造成された間伐前のカラマツ幼齢人工林6林分の林分構造特性を明らかにし,自然枯死が発生し始める時期を相対幹距(Sr)と対応づけた。林齢と平均生枝下高との関係から,林齢6年生以下で平均生枝下高が0.1m/年以上で上昇し始めたと推察される。また,林齢と平均形状比との関係から,林齢6年生で平均形状比が最小となり,その後増加したと推察される。これらのことから,調査林分では林齢6年生から閉鎖林冠形成が始まり,これはSrで38.8%前後に相当すると考えられる。林齢10年生までと林齢11年生で,サイズ不均一性の指標,混み合い度指標,サイズ分布特性が異なった。具体的には,胸高直径の変動係数は林齢5年生から6年生にかけて低くなり,林齢7~10年生でほぼ一定であり,林齢11年生で高くなった。平均樹冠長率は林齢6~10年生で87%前後とほぼ一定だったものの,林齢11年生で79%と顕著に低くなった。林齢6~10年生では樹高のレンジが4.1~4.6mであったのに対し,林齢11年生ではレンジは8.2mとさらに拡大し,樹高分布は強い負の歪みを示した。これらのことから,閉鎖林冠形成期は林齢10年生までで,そのSrは22.6%前後に相当すると考えられる。林冠閉鎖後である林齢11年生では,胸高直径などの林分構成値の変動係数は高くなり,平均樹冠長率は顕著に低くなり,樹高分布のレンジは顕著に高くなった。加えて,樹高分布が強い負の歪みを示し,相対的に樹高の高い林木が多い中で劣勢木が生じつつある状況であった。このように,林齢11年生では林木間競合が強まった結果として,本数密度は林齢10年生までの2000本/ha前後から1698本/haへと低くなり,劣勢木の自然枯死が発生したと推察される。このときのSrは19.8%前後であると考えられる。
索引語Sr;林齢;相当;一定;林齢11年生;林;推察;林齢10年生;レンジ;樹高分布
引用文献数16
登録日2020年02月03日
収録データベースJASI, AGROLib

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