Identification of Venturia inaequalis races in Morioka, Japan and identification of a quantitative trait locus associated with resistance to apple scab in ‘Akane’ apples
リンゴ黒星病に対して抵抗性を示すリンゴを育種する際の基礎的知見を得るため,レース1~6までを判別可能な判別寄主を用いて,農研機構果樹茶業研究部門リンゴ研究拠点(岩手県盛岡市)に分布しているリンゴ黒星病菌のレース判定を試みたところ,当地に分布しているリンゴ黒星病菌はレース1が優占していることが示唆された。次に,‘あかね’が示すリンゴ黒星病に対する抵抗性を担う遺伝的要因について検討した。‘王林’בあかね’のF1集団135個体を供試して,青森県黒石市の農薬無散布圃場において自然発病したリンゴ黒星病の病徴程度を2年間調査したデータを用いてQTL解析を実施したところ,‘あかね’の第17染色体上に,供試集団において寄与率20%と最大の効果を示すQTLが検出された。本QTLに関しては,病徴スコアに与える影響は寄与率5%と小さいながらも,‘王林’の対立遺伝子も抵抗性に関与していることが示唆された。本QTLについて,Apple 20K SNP Arrayに搭載されているSNPマーカーの遺伝子型を利用して,‘あかね’の血縁品種における抵抗性型QTL対立遺伝子の遺伝を検討したところ,抵抗性型QTL対立遺伝子の由来は‘Worcester Pearmain’であることが判明した。