エネルギー作物エリアンサスの穂の発育形態学

エネルギー作物エリアンサスの穂の発育形態学

レコードナンバー930048論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名金井 一成
谷津 威徳
森田 茂紀
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ88巻・ 4号, p.273-279(2019-10)ISSN00111848
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抄録石油枯渇や地球温暖化の対応策として,バイオマス作物の利用が注目されており,著者らは,食糧生産との競合を避けるためにセルロース系エネルギー作物のエリアンサス(Saccharum spp.)に着目している。エリアンサスは日本で栽培すると毎年,秋に出穂するが,その穂の形態と幼穂形成については明らかでない。エリアンサスの物質生産の基礎となる分げつの生育を理解し,群落構造との関係を考察するための基礎知見を得るため,本研究では穂の構造および幼穂形成過程を検討した。エリアンサスの穂は複総状花序で,穂全体の外観からは円錐花序にも分類される。穂長は50cm程度で,穂軸からは4本前後の1次枝梗が一定の間隔をおいてまとまって分枝するが,この間隔は向頂的に狭くなる。また,1次枝梗からは2次枝梗が,さらに2次枝梗からは3次枝梗が,それぞれ互生で分枝する。穂軸および各次元の枝梗の先端と,穂軸および各次元の枝梗の上に小穂が着生する。小穂には有柄小穂と無柄小穂とがあり,通常は対をなして着生するが,穂軸および各次元の枝梗の先端には有柄小穂が着生する。有柄小穂および無柄小穂のいずれも1小穂1小花であり,その構造は柄の有無を除いて基本的に同じで,1対の護穎の内側に1つの小花が位置する。小花は外穎と内穎,その内側の2枚1組の鱗皮,3本の雄蕊,1本の雌蕊(心皮)からなる。幼穂形成過程は,ステージ0の栄養相を除いて,同1: 苞原基分化期,同2: 1次枝梗分化期,同3: 高次枝梗分化期,同4: 小穂分化期,同5: 小花分化期に分けられる。以上の穂の基本構造と幼穂形成過程に関する知見は,エリアンサスの生育を理解するために役立つものと考えられる。
索引語穂;エリアンサス;穂軸;各次元;枝梗;着生;有柄小穂;1次枝梗;間隔;分枝
引用文献数39
登録日2020年03月25日
収録データベースJASI, AGROLib

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