カシノナガキクイムシ穿孔後に伐採されたウバメガシの萌芽再生の可能性

カシノナガキクイムシ穿孔後に伐採されたウバメガシの萌芽再生の可能性

レコードナンバー931006論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20018854NACSIS書誌IDAA12003078
著者名山下 由美子
栗生 剛
書誌名日本森林学会誌
別誌名日林誌
J. Jpn. For. Soc.
発行元日本森林学会
巻号,ページ101巻・ 6号, p.272-277(2019-12)ISSN13498509
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抄録ナラ枯れは,カシノナガキクイムシの穿入により樹幹内に持ち込まれた真菌類の繁殖によって樹木の水分通道が阻害され枯死に至る萎凋病である。カシノナガキクイムシによる穿孔被害林分の更新手法を検討するため,穿孔程度がウバメガシの萌芽更新に及ぼす影響を調べた。和歌山県串本町の穿孔被害林伐採地2林分において,ウバメガシの切株状態の個体を対象に穿孔状況と横断面に対する木部変色の割合を調査し,伐採1年後と伐採約5年後の萌芽更新状況を調査した。1年後と約5年後とも個体の枯死率に穿孔の有無による違いはみられなかったが,約5年後の枯死率は1年後よりも高かった。1年後と約5年後の萌芽数と萌芽サイズに穿孔の有無による違いはほとんどみられなかった。1年後の萌芽数は100cm2当たりの穿孔密度が高いほど少なかったが,伐根直径が大きいほど穿孔密度と木部変色の割合が高かったため,伐根直径と穿孔程度のどちらが萌芽数に影響するか分からなかった。以上から,ウバメガシの穿入生存木を伐採した後も,直ちに個体は枯死せずに多くの個体で萌芽が発生し成長することが確認された。
索引語ウバメガシ;個体;カシノナガキクイムシ;伐採;穿孔;枯死;穿孔程度;影響;木部変色;割合
引用文献数18
登録日2020年07月09日
収録データベースJASI, AGROLib

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