種々の無機態リンの施肥がソバの生育,収量およびリン吸収特性に及ぼす影響

レコードナンバー
932711
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ00014890
NACSIS書誌ID
AN00189888
論文タイトル(英)
Effects of various types of phosphorus fertilizer on growth, yield, and phosphorus absorption characteristics in buckwheat
本文言語
ja
著者名
鬼頭 誠 ; 山城 美代 ; 道山 弘康
誌名
日本作物學會紀事
別誌名
Proceedings of the Crop Science Society of Japan ; Japanese journal of crop science ; 日本作物学会紀事
発行元
日本作物學會
巻号ページ
89巻・2号,p.87-97(2020-04)
ISSN
00111848
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PDF(1434KB)
DOI
https://doi.org/10.1626/jcs.89.87
抄録
本研究は,ソバのリン吸収特性を明らかにし,沖縄の国頭マージにおいてソバの子実収量が黒ボク土より低かった原因を探ることを目的とした。リン無施肥区において,赤玉土およびバーミキュライトで栽培したソバは,前報のリン無施肥の黒ボク土で栽培した場合と同様に植物体乾物重および子実重ともに著しく減少することが明らかになった。低リン環境では開花から収穫までの根の乾物重増加が大きくなるために収穫期の根の乾物重が高リン環境より重くなることが明らかになった。この根の生長の促進は生育後期の養分の吸収を促進するものと考えられた。また,子実のリン含有率は概ね2.5g/kg以上に保たれるように吸収されていることに対して,葉と茎ではリン含有率だけでなくリン含有量も開花期から収穫期にかけて減少し,葉と茎からは子実へリンが再移行していることが考えられた。以上の2つのソバのリン吸収の特性から,ソバの低リン抵抗性が獲得されていることが考えられた。Al型難溶性リン施肥では生育および収量の抑制が小さかったが,Fe型難溶性リン施肥では生育および収量が著しく抑制された。よって,ソバはAl型難溶性リンをある程度吸収できるが,Fe型難溶性リンの吸収は困難であるために,根系発達とリンの再移行性はあるものの国頭マージにおいて黒ボク土より収量が低かったことが示唆された。
引用文献数
18
登録日
2020年12月11日
収録データベース
JASI ; AGROLib