近年育成された品種を含む代表的なコムギ品種の倒伏抵抗性および強稈関連形質の相違とその要因

近年育成された品種を含む代表的なコムギ品種の倒伏抵抗性および強稈関連形質の相違とその要因

レコードナンバー932715論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名松山 宏美
岡村 夏海
大川 泰一郎
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ89巻・ 2号, p.119-125(2020-04)ISSN00111848
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抄録近年育成された品種を含む我が国の代表的なコムギ18品種を茨城県つくば市で栽培し,倒伏指数および倒伏抵抗性に関与する強稈関連形質の品種間差とその要因を解析した。倒伏指数が18品種中で最も小さく倒伏抵抗性が高いと考えられたのは「ゆめちから」であった。「ゆめちから」の稈基部の葉鞘付曲げ剛性と挫折時モーメントは,いずれも18品種中で最も大きかった。稈基部の葉鞘付挫折時モーメントが大きかった品種のうち,「ゆめちから」は曲げ応力と断面係数が共に大きく,「ゆきちから」と「チクゴイズミ」は曲げ応力は大きく断面係数は中程度であった一方で,「きぬの波」と「あやひかり」は曲げ応力は中程度で断面係数は大きかった。また本研究では,稈基部横断面積と1穂小穂数に同じ傾向の育成地域間差が見られ,北海道地域育成の品種群は九州地域育成の品種群より,断面積と1穂小穂数が有意に大きく,北海道および九州と並んでコムギの主産地である関東地域育成の品種群の断面積と1穂小穂数は中間的な範囲にあった。以上のことから,「ゆめちから」は湾曲型倒伏と挫折型倒伏の両方への抵抗性が高いことが示された。また,挫折時モーメントが大きい品種の中には,曲げ応力が大きいものと断面係数が大きいものがあることが明らかになり,このような異なった特徴を持つ強稈品種間で交配することによって,さらに倒伏抵抗性の大きい形質を作出できる可能性が考えられた。加えて,強稈関連形質は育成地域ごとに異なる傾向を持つことが示唆された。
索引語ゆめちから;曲げ応力;品種;倒伏抵抗性;断面係数;断面積;品種群;近年育成;要因;強稈関連形質
引用文献数30
登録日2020年12月11日
収録データベースJASI, AGROLib

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