ハルニレの若葉に火膨れ様褐変被害をひきおこす潜葉虫,ニレヒメハムグリハバチ(ハチ目: ハバチ科)の生活史と形態

ハルニレの若葉に火膨れ様褐変被害をひきおこす潜葉虫,ニレヒメハムグリハバチ(ハチ目: ハバチ科)の生活史と形態

レコードナンバー932971論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014825NACSIS書誌IDAN00186121
著者名磯野 昌弘
書誌名日本応用動物昆虫学会誌
別誌名Japanese journal of applied entomology and zoology
日本応用動物昆虫学会誌
巻号,ページ64巻・ 2号, p.55-64(2020-05)ISSN00214914
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抄録岩手県盛岡市で潜葉虫,ニレヒメハムグリハバチAnafenusa shinoharai(ハチ目: ハバチ科)がハルニレの若葉を褐変させる被害が発生した。このような被害はこれまで知られていなかったことから,被害の迅速な診断を可能とするために,本種の生活史と幼虫形態を記載した。本種は1年に1回の発生で,成虫はハルニレの葉身長が78%に伸長した5月中旬に羽化・繁殖した。その3週間後頃から,終齢幼虫が地上に落下しはじめ,落下幼虫は土中で土窩を形成してそのまま越冬した。土中から羽化した成虫はすべてが雌であり,羽化時に平均で35.5個の成熟卵を保持していた。幼虫は柵状組織と海綿状組織の両者を摂食し,葉面に平均で10.3cm2の火膨れ様の潜葉痕を形成した。2019年に土中から羽化した成虫の密度は26.7頭/m2で,地面に落下した次世代の終齢幼虫密度は239.9頭/m2であったことから,被害は来年も続くと考えられた。摂食終了齢(5齢)と終齢(6齢)の幼虫形態を記載した。両者の形態は摂食習性の変化に対応して劇的に変化していた。成虫形態についても再記載をおこなった。
索引語ハルニレ;土中;潜葉虫;ハチ目;ハバチ科;被害;幼虫;成虫;羽化;落下
引用文献数25
登録日2020年12月22日
収録データベースJASI, AGROLib

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