褐色腐朽菌が木材腐朽過程で放散する揮発性有機化合物の多様性

褐色腐朽菌が木材腐朽過程で放散する揮発性有機化合物の多様性

レコードナンバー933123論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00012092NACSIS書誌IDAN00240373
著者名堀川 翔子
近藤 里沙子
梅澤 究
佐々木 直里
小沼 ルミ
安藤 恵介
吉田 誠
書誌名木材保存
発行元日本木材保存協会
巻号,ページ46巻・ 3号, p.137-148(2020-05)ISSN02879255
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抄録我々のグループでは微生物が代謝に伴って放散する揮発性有機化合物(MVOC)に注目し,MVOCの放散パターンを指標とした腐朽診断方法を開発するための基礎的な研究を実施してきた。MVOCを標的とした腐朽診断法が確立されれば,部材の内部や構造的に隠れた部位の腐朽を非破壊的に検出し,腐朽の程度をモニタリングすることが可能になると期待される。そこで本研究では,我が国の代表的な木材害菌である褐色腐朽菌に焦点を当て,異なる褐色腐朽菌が腐朽過程において放散するMVOCを同定し,それぞれの菌における放散パターンを比較することで,褐色腐朽菌におけるMVOC放散挙動の多様性に関する知見を得ることを目的とした。具体的には,Polyporalesに属するオオウズラタケ(Fomitopsis palustris)およびマツホド(Wolfiporia cocos),Gloeophyllalesに属するキチリメンタケ(Gloeophyllum trabeum),Boletalesに属するイドタケ(Coniophora puteana)およびナミダタケ(Serpula lacrymans)の計5種類の褐色腐朽菌を用いて,それぞれの腐朽菌でスギ材を腐朽させた際に放散されるMVOCをガスクロマトグラフィー質量分析計で分析した。同定されたMVOCを菌種間で比較した結果,供試したすべての菌に共通するMVOCとして3-Octanoneが見出されるとともに,それぞれの菌に特異的なMVOCも見出された。
索引語褐色腐朽菌;それぞれ;菌;属;放散;腐朽;揮発性有機化合物;多様性;放散パターン;同定
引用文献数24
登録日2020年12月22日
収録データベースJASI

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