ラオス農山村の動物性タンパク質摂取に影響を与える地域特性要因
- レコードナンバー
- 946024
- 論文タイプ
- 学術雑誌論文
- ALIS書誌ID
- ZZ00013525
- NACSIS書誌ID
- AN10358482
- 本文言語
- ja
- 著者名
- 羽佐田 勝美 ; 川村 健介 ; 木村 健一郎 ; 山田 隆一
- 誌名
- 開発学研究
- 別誌名
- Journal of agricultural development studies ; 日本国際地域開発学会開発学研究
- 発行元
- 日本国際地域開発学会
- 巻号ページ
- 33巻・1号,p.1-17(2022-07)
- ISSN
- 09189432
- 全文表示
- PDF(2144KB)
- 抄録
- 本研究では,ラオスにおける栄養問題の地域多様性の解明に向けて,摂取不足が懸念されている動物性タンパク質に注目し,地域特性の異なる高地村,低地村,平地村において,食料アクセスと動物性タンパク質摂取の関係を明らかにした。食料アクセスに関する地域特性は,世帯調査とグループデイスカッションにより把握した。タンパク質摂取量と摂取頻度は,世帯から収集した動物性食材データの多重比較とクロス集計分析により,3村を比較した。タンパク質摂取量は,平地村が最も多く,低地村がそれに続き,高地村が最も少ないことがわかった。この結果は,(1)高地村では収入が限られ,市場へのアクセスも制限されているため,タンパク質源を丘陵地と森林での採集に依存する食料アクセス環境にある,(2)低地村では丘陵地と水辺で動物を採集でき,近隣に市場があり,また,農園労働から農外収入を期待できることから採集と購入がしやすい食料アクセス環境にある,(3)平地村では水田や水辺で動物を採集でき,村内の商店や近隣の市場で肉や魚を購入でき,また,定職や臨時の仕事による農外収入を得る機会が多いことから採集と購入がしやすい食料アクセス環境にある,ことに起因すると考えられた。動物性タンパク質供給を増やすための対策として,高地村では家禽の飼養が,低地村では魚の保存食利用や水田養魚が,平地村では水田養魚やため池養魚が,有用であると考えられる。
- 引用文献数
- 40
- 登録日
- 2023年5月16日
- 収録データベース
- JASI ; AGROLib