ゼブラフィッシュの不安,うつ様遊泳行動の定量的解析法の開発
- レコードナンバー
- 951579
- 論文タイプ
- 学術雑誌論文
- ALIS書誌ID
- ZZ00013978
- NACSIS書誌ID
- AN00239079
- 本文言語
- en
- 著者名
- 立原 瞭 ; 小川 諭 ; 戸村 秀明
- 誌名
- 明治大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Meiji University
- 別誌名
- Bulletin of School of Agriculture, Meiji University ; 明大農研報
- 発行元
- 明治大学農学部
- 巻号ページ
- 73巻・3号,p.69-77(2024-03)
- ISSN
- 04656083
- 全文表示
- PDF(1654KB)
- 抄録
- 精神疾患の中でも大きな割合を占める不安障害やうつ病は,患者本人だけでなく社会活動にも大きな損失をもたらす。抗不安作用や抗うつ作用を示す化合物の探索は,これらの疾患の治療に有用であると考えられる。動物モデルを用いた抗不安・抗うつ作用を有する化合物のスクリーニングは困難である。なぜなら,スクリーニングには多くの個体を使用する必要があり,一度使用した個体は記憶に残るため,常に新しい個体をスクリーニングに使用しなければならないからである。近年,ゼブラフィッシュが不安障害や抑うつ障害の解析モデルとして用いられている。ゼブラフィッシュは一度に約200個の卵を産み,3日で孵化するのでスクリーニングに最適である。また,ゼブラフィッシュは抗不安薬や抗うつ薬にも反応する。本研究では,不安および抑うつ様遊泳行動の閾値を設定する方法を開発し,警告物質と社会的隔離刺激が異なる定量的結果をもたらすことを見出した。すなわち警告物質による遊泳行動の検出には,底棲行動と凍りつき行動の閾値が有効であったが,社会的隔離によるストレスに対しては有効ではなく,不規則行動の閾値を用いる必要があることがわかった。不安と抑うつは多因子疾患であるため,結果の違いは異なる分子メカニズムを反映している可能性がある。この方法が化合物のスクリーニングに有効なツールであることが示唆された
- 引用文献数
- 16
- 登録日
- 2024年9月12日
- 収録データベース
- JASI ; AGROLib