車道による周辺植生への影響 (1)

車道による周辺植生への影響 (1)

レコードナンバー83426論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013929NACSIS書誌IDAN00121352
著者名亀山 章
書誌名信州大学農学部紀要
別誌名Journal of the Faculty of Agriculture, Shinshu University
発行元信州大学農学部
巻号,ページ10巻・ 2号, p.125-146(1973-12)ISSN05830621
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抄録1 道路の建設が周辺植生に及ぼす影響について調査研究を行った。2 調査の方法は,道路周辺の環境変化により,植物群落の種類組成が変化することに着目して植物社会学的方法を用いた。3 はじめに,道路周辺の植生を観察し,道路から森林に向かって,法面植生,切跡帯植生,推移帯植生,自然植生の4つの地帯区分が存在することが認められた。4 次に具体的な調査の対象と方法が検討された。5 調査は方法論を検証することからはじめられ,大台ヶ原ドライブウェーにおいて,沿道の4つの地帯の群落調査が行われた。6 その結果,種組成的にも,階層構造的にも,4つの地帯が区分され,それぞれの地帯に特徴的な種群が,建設の影響をああわす指標種として位置づけられた。また,これらの種群が林縁植生や切跡植生の構成種であることが調査により確かめられた。7 指標種群を用いて,line transect法により影響圏の測定を行った。影響圏は道路から22.5-38.0mの幅であらわれた。8 道路の幅員による影響の相異をみるために,大台ヶ原の林内遊歩道で,指標種群を用いて影響圏の測定を行った。その結果,幅員2mの歩道では,影響圏は0.9-5.0mときわめて小さい。これは,樹冠が切り開かれていないために,林内環境が保護されているためであろうと考察された。9 安定した沿道植生の事例として,富士山麓青木ヶ原の国道で調査を行った。沿道植生は,ソデ群落,マント群落に成長して林縁が保護されていた。これらの群落の種組成,階層構造,生活型組成が解析された。マント群落,ソデ群落は,森林の先駆植生であり,それらが,法面植生,切跡帯植生,推移帯植生などの段階を経て現在の状態になっていることが確かめられた。安定した沿道では,これらの林縁植生に守られているため,影響圏の大きさは10m前後と小さかった。10 今後は,さまざまな植生の質による影響の相異について調査を進めることとしたい。
索引語植生;道路;影響;調査;道路;影響圏;植生;地帯;周辺植生;方法;沿道;種群
引用文献数9
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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