千葉県におけるキウイフルーツ花腐細菌病の発生実態および発病と降水量ならびに収量との関係
千葉県におけるキウイフルーツ花腐細菌病の発生実態および発病と降水量ならびに収量との関係
レコードナンバー | 572521 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20008726 | NACSIS書誌ID | AN00142396 |
著者名 | 赤山 喜一郎 鵜澤 恒雄 斉藤 あや子 熊切 和良 植松 清次 白崎 隆夫 | ||
書誌名 | 千葉県暖地園芸試験場研究報告 | ||
別誌名 | Bull. Chiba Hort. Exp. Sta. 千葉暖地園試研報 Bulletin of the Chiba Horticultural Experiment Station | ||
発行元 | 千葉県暖地園芸試験場 | ||
巻号,ページ | 17号, p.19-26(1998-03) | ISSN | 03887774 |
全文表示 | PDFファイル (534KB) | ||
抄録 | 千葉県におけるキウイフルーツ花腐細菌病の発生実態を把握し,発病と降水量との関係ならびに発病が収量に及ぼす影響を明らかにした。1. 本病は主として開花期に発生し,花または蕾のみが侵される。通常,開花しても十分に花弁が開かず,雄ずい(葯)が褐変腐敗するが,激しい場合は全ての雄ずいが萎縮して褐変~黒変して腐敗し,柱頭や花柱も褐変腐敗する。花弁は赤変ないし褐変する。さらには,蕾のまま内部から花器全体が褐変ないし黒変して腐敗し,開花を待たずに落下する。2. 千葉県における本病の発生は発病花率が67.3%,発病度38.0と極めて多く,発病花率80%以上の圃場も数多く認められた。3. 発病花および蕾の80%以上は,開花期から幼果期の間に落下するか奇形果となり収穫できないため,本病が収量に及ぼす影響は大きく,発病花率(d1,%),発病度(d2)と収量(y,t/10a)との間には次の関係式が認められた。すなわち,ln y=-0.025 d1+1.41 (r2=0.807) ln y=-0.036 d2+1.22 (r2=0.843) 4. 本病の発病花率,発病度と4月上旬から5月下旬にかけての積算降水量(x,mm)との間に正の相関が認められた。すなわち,d1=0.133x+24.1 (r2=0.813) d2=0.120x-1.38 (r2=0.769) したがって,降水量が多いことが本病の多発要因の一つと思われた。 | ||
索引語 | 褐変;本病;収量;発病;キウイフルーツ花腐細菌病;降水量;千葉県;開花期;雄ずい;褐変腐敗 | ||
引用文献数 | 14 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |