リンゴおよびニホンナシ果実の生長過程におけるフルクトース含量とフルクトース関連酵素活性の変動
リンゴおよびニホンナシ果実の生長過程におけるフルクトース含量とフルクトース関連酵素活性の変動
レコードナンバー | 621405 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00015006 | NACSIS書誌ID | AN00025257 |
著者名 | 鈴木 陽子 小田中 佐保里 金山 喜則 | ||
書誌名 | 園藝學會雜誌 | ||
別誌名 | 園芸学会雑誌 Journal of the Japanese Society for Horticultural Science | ||
発行元 | 園藝學會 | ||
巻号,ページ | 70巻・ 1号, p.16-20(2001-01) | ISSN | 00137626 |
全文表示 | PDFファイル (463KB) | ||
抄録 | リンゴおよびニホンナシ果実でのフルクトース集積に関与する酵素を検討するため,フルクトース含量とフルクトース関連酵素活性の変動を新鮮重当たりで比較した.ニホンナシ果実において,開花後66から92日にかけてフルクトース含量は増加したが,NAD依存性ソルビトール脱水素酵素(SDH)活性は低下した.その間フルクトキナーゼ(FK)活性の顕著な低下がみられた.さらに開花後92から126日にかけてフルクトース含量が急激に上昇した際,SDH活性の上昇とともにFK活性の低下もみられた.リンゴ果実においては,生育期間を通してFK活性は低く推移した.以上のことより,SDHに加えてFK活性の低さがフルクトース集積に関与する可能性が示された.リンゴおよびニホンナシ果実において,フルクトース6リン酸ホスファターゼ(F6Pase)活性はFK活性に比べて顕著に低かったため,フルクトースレベルの決定要因としてはFKの方が重要であると考えられた.一方,ホスホグルコースイソメラーゼ(PGI)活性はFK活性に比べて同等か高かったため,PGIが律速段階とはならないと考えられた.従って,PGIはフルクトースレベルの決定要因ではないことが示唆された. | ||
索引語 | リンゴ;ナシ;果実;糖;蓄積;酵素;活性 | ||
引用文献数 | 16 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |