乳牛におけるイタリアンライグラスロールベールラップサイレージの自由採食量と飼料成分,第一胃内滞留時間,消化率,消化速度との関係
乳牛におけるイタリアンライグラスロールベールラップサイレージの自由採食量と飼料成分,第一胃内滞留時間,消化率,消化速度との関係
レコードナンバー | 621474 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00014871 | NACSIS書誌ID | AN00194108 |
著者名 | 甘利 雅拡 梅田 剛利 上田 宏一郎 ほか3名 | ||
書誌名 | 日本草地学会誌 | ||
別誌名 | 日本草地学会誌 Japanese journal of grassland science Glassland science Journal of Japanese Society of Grassland Sciences Journal of Japanese Society of Grassland Science | ||
発行元 | 日本草地学会 | ||
巻号,ページ | 46巻・ 3-4号, p.254-260(2000-12) | ISSN | 04475933 |
全文表示 | PDFファイル (721KB) | ||
抄録 | 刈り取り時期の異なる4種のイタリアンライグラスロールベールラップサイレージ(IRGサイレージ)を調製し,これらを供試して乳牛による自由採食試験,in vitro消化試験を実施した。IRGサイレージの1日当たり乾物摂取量(DMI日量)および代謝体重当たり乾物摂取量(MDMI)と飼料成分含量,第一胃内滞留時間,in vitro消化試験による総繊維(OCW)の消化速度との関係からIRGサイレージにおける乾物摂取量に影響を及ぼす要因を解析した。 IRGサイレージのDMI日量およびMDMIは,それぞれ6.3~9.4kg/日,54.2~79.8g/kg0.75であった。DMI日量と飼料成分の関係では,酵素分析法によるOCW,低消化性繊維(Ob),細胞内容物(OCC)と高消化性繊維(Oa)を合算したもの,中性デタージェント繊維(NDF),酸性デタージェントリグニン(ADL)との間にr=0.99~1.00の高い相関が認められ,DMI日量はこれらの成分含量から求めることが可能となった。また,DMI日量と消化管内総滞留時間,第一胃内滞留時間,乾物消化率,OCW消化率との間にも高い相関が認められた。MDMIについても同様の結果であった。このことから,IRGサイレージのDMI日量およびMDMIは,飼料成分含量から推定が可能であり,DMIを支配する要因として,繊維成分含量,第一胃内滞留時間および消化率があり,これらの要因が大きく影響していることが明らかとなった。 | ||
索引語 | 乳牛;イタリアンライグラス;サイレージ;飼料摂取量;消化試験 | ||
引用文献数 | 17 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |