桑新品種「きぬゆたか」の育成

桑新品種「きぬゆたか」の育成

レコードナンバー622294論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015364NACSIS書誌IDAN00216936
著者名土井 則夫
小山 朗夫
藤田 智博
書誌名福島県蚕業試験場研究報告
別誌名Bulletin of the Fukushima Sericultural Experiment Station
発行元福島県蚕業試験場
巻号,ページ32号, p.23-34(2001-03)ISSN03853365
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抄録「きぬゆたか」は福島県に適応し、枝条の伸長が良好で収量が多く、良質で、樹勢が強健でしかも機械化の導入に向いた樹形である直立性で、かつ簡易な種茎直播法等の技術に対応できる挿し木発根性の優れた桑品種を目標とし、育成された品種である。1985年枝条の伸長が良好で多収性の剣持を母親、葉質が良く、耐倒伏性である「はやてさかり」を父親として交配を行い、得た種子を播種し、生育した実生苗から選抜した品種である。 冬芽は密着直立、長三角形でやや大きい。春の発芽は中程度で葉形は2~4裂葉、葉先は尾状で葉の大きさは改良鼠返よりやや大きく、「はやてさかり」並みである。葉色は緑色で葉の光沢はややある。葉の厚さは中程度で、葉面は平滑である。葉の硬化はやや遅い。枝条数は中程度で側枝の発生は少なく、また矮小枝も少ない。節間長は中程度である。 枝条の伸長は旺盛かつ枝条は直立性で揃いも良い。収量は改良鼠返に比較し、いずれの蚕期も多い。クワ萎縮病、生育不良株の発生は改良鼠返と同じかやや少ない。クワ縮葉細菌病の発生はほとんどなく、クワ赤渋病、クワ裏うどんこ病の発生は改良鼠返より少ないが、クワ胴枯病に対しては罹病性である。クワシントメタマバエの被害は少ない。花性は雄性であり、古条挿し木の活着は良好であり、古条挿し木による直植造成が可能である。蚕の飼育成績は改良鼠返と同等で、葉質は良好である。適応地域はクワ胴枯病に対して罹病性であるため、中通り、浜通りを中心とした少雪地であり、壮蚕用桑として春秋兼用、夏秋専用のいづれの用途にも適する。
索引語クワ;新品種;育成;福島県;特性;交雑;育種
引用文献数16
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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