Erysipelothrix rhusiopathiae接種鶏におけるファブリキウス嚢,胸腺と副腎の病理学的変化

Erysipelothrix rhusiopathiae接種鶏におけるファブリキウス嚢,胸腺と副腎の病理学的変化

レコードナンバー622298論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011607NACSIS書誌IDAN0007252X
著者名柴谷 増博
中条 正樹
鈴木 忠
書誌名鶏病研究会報
別誌名Journal of the Japanese Society on Poultry Diseases
鶏病研究会報
巻号,ページ36巻・ 4号, p.195-200(2001-02)ISSN0285709X
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抄録野外罹病鶏から分離されたErysipelothrix rhusiopathiaeのSPF鶏に対する病原性を調べるため3週齢鶏ひなを用いて接種試験をした。試験Ⅰでは,中枢リンパ性器官に及ぼす影響を調べた。ひなに菌液を接種し,接種後12と24時間,2,3,4,5,7と14日に剖検した。ファブリキウス嚢と胸腺は萎縮していた。ファブリキウス嚢の体重比は,接種後2日から減少し始め,4~5日後が顕著であった。胸腺の体重比は,接種後4~7日が最も少なかった。14日後には,これらの体重比は,対照群の値とほぼ同じになった。組織学的には,接種後2日のファブリキウス嚢のリンパろ胞のリンパ球は壊死・減少し,皮質より髄質において,より顕著であった。接種後3~4日には,髄質と皮質におけるリンパ球の減少が最も顕著であった。接種後5日になると,ろ胞の髄質や皮質に,幼若リンパ球が出現した。7日後には,ファブリキウス嚢はほぼ正常構造を保っていた。胸腺では,接種後2日にリンパ球壊死・減少し,髄質より皮質において,より顕著であった。接種後3~4日には,リンパ球は壊死・減少が顕著になり髄質と皮質の幅が減少した。また,皮質と髄質の細胞が混在して,その境界は不明瞭になった。接種後7日には,皮質は幼若リンパ球から成っていた。これらの所見は,E.rhusiopathiae感染は,鶏のリンパ組織に一時的にリンパ球減少を引き起こすことを示唆していた。試験Ⅱでは,副腎に及ぼす影響を調べた。ひなに菌液を接種し,2~3日後に発症例と死亡例を剖検して副腎の体重比を求めた。試験群は対照群に比べ高い値を示し,対照群との間に有意差を認めた。副腎の組織変化として,皮質細胞の棚状配列の乱れ,皮質細胞の細胞質の疎鬆化や空胞化,毛細血管のうっ血及び細胞浸潤を認めた。
索引語ニワトリ;細菌(その他);胸腺;病理組織学
引用文献数6
登録日2011年12月19日
収録データベースJASI, AGROLib

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