分光光度法によるドリンク剤中のタウリンの定量

分光光度法によるドリンク剤中のタウリンの定量

レコードナンバー630120論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014358NACSIS書誌IDAN00239465
著者名青野 求
曾我 英樹
書誌名名城大学農学部学術報告
別誌名Scientific reports of the Faculty of Agriculture, Meijo University
発行元名城大学農学部
巻号,ページ37号, p.109-117(2001-03)ISSN09103376
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抄録現在,主として行なわれているタウリンの定量方法にアミノ酸アナライザーや高速液体クロマトグラフィーを用いる方法13,14)があるが,高価であること,共存物質の影響を除くためにクリーンアップが必要,分析時間が長すぎるなどの欠点がある.今回,簡易な定量法として分光光度計を用いてDNP-タウリソ誘導体の定量條件の検討とドリンク剤中のタウリンの定量を行った.DNP-タウリンの吸収スペクトルを測定した結果,358nmが最適であった.2-4DNFBの濃度が3%までは吸光度が上昇し,それ以上になると減少したため,3%溶液を用いた.NaHCO3は4%溶液で2ml添加した時(pH8.5),吸光度が高く,安定した.NaHCO3は一種の緩衝作用を有するということがわかった. DNP-タウリソ誘導体の抽出後の経時的変化は少なくとも,5時間安定している. DNP-タウリン生成における加熱時間は40~60分で吸光度が一定になり,加熱温度は80℃以下よりも90℃に保つことにより吸光度が上昇し,安定した.塩酸の濃度は2N~10Nであまり影響が認められない.従って試薬の調製が容易にできるように,6Nと定めた.塩酸の添加量は,加熱後の反応溶液を酸性化するのが目的であるので,6Nの塩酸1mlで十分である. クロロホルム添加重10~40mlまでは吸光度はほぼ安定し,10分間の振とうが最も吸光度が高かった.タウリンの水溶液は密閉したポリエチレン製の容器に入れ,インキュベーター(3℃)中で保存した場合,7日間は安定していることから,1週間ごとに溶液の調製をするのが望ましい. 共存物質である糖,カフェインはタウリンの10倍量までは吸光度に影響しない.また,他のアミノ酸の干渉も抑制できる. 本法における定量の下限は0.08μmol/mlであり,それより低濃度では吸光度は不安定であった.また,上限は2.5μmol/mlで,それより高濃度では吸光度が上昇した. 検量線は,0.2~1.0μmol/mlの濃度範囲でLambert-Beerの法則に適合し,相関係数は0.9999であった.医薬品ドリンク剤中のタウリンの定量は100.2±1.7%の回収率で定量できた. 分光光度法によるDNP-タウリンの定量は平均偏差,標準偏差,変動係数のいずれも,ニンヒドリン法と比べて非常に安定している.従って,抽出操作も比較的容易であるため,再現性を得ることができ、優れた定量方法であるといえる.
索引語タウリン;飲料;化学分析;分光光度法
引用文献数14
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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