地域営農集団活動を持続させた社会関係の特質

地域営農集団活動を持続させた社会関係の特質

レコードナンバー630571論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014175NACSIS書誌IDAN00168935
著者名佐藤 百合香
書誌名東北農業試験場研究報告
別誌名Bulletin of the Tohoku National Agricultural Experiment Station
発行元[農林省東北農業試験場]
巻号,ページ98号, p.11-34(2001-03)ISSN04957318
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抄録農業労働力の減少に伴い,地域営農集団は今後ますます重要になろう。しかし現実には,構成員間に生じるコンフリクトにより活動の停滞や集団の解散に至る事例も多い。兼業就労者の増加につれ,構成員の異質化に伴う希薄な人間関係に起因してそれらのコンフリクトが発生しており,地域営農集団活動の推進における問題の一つとなっている。そこで本稿では,ネットワーク分析にもとづき地域営農集団活動を持続させたインフォーマルな社会関係の構造を明らかにした。構造の特質を探るため,1992年から1996年にかけて二つの地域営農集団を調査した。一つは20年以上活動を持続させたS集団であり,もう一つは活動が停滞しているK集団である。S集団はK集団と異なり,男女すべての構成員間の交流を促す運営方法によって,共同関係を強化していた。このようなS集団の社会関係の特質を,ネットワークにおける構成員の位置づけを表す相対的中心度の測定によって求めたところ,(1)農作業の中心的従事者である男性では地域営農集団活動に関する情報が平等にいきわたるため活動内容に不満を感じにくく,(2)補助的従事者である女性では問題解決のための意見調整に優れたコミュニケーション構造になっていた。この二重構造が相互に補完し合い,構成員間のコミュニケーションを良好に保つことにより,構成員の活動に対する理解が深められ,地域営農集団活動の持続につながった。以上の結果は,地域営農集団の持続にとって,男性に限らず女性を含めた構成員間のコミュニケーションが重要であることを示唆している。
索引語地域;営農組合;社会組織;ネットワーク;生産組織;秋田県;農家;婦人;持続;地域営農集団活動;活動;構成員間;社会関係;特質;地域営農集団;構成員;S集団;構造
引用文献数27
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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