トリフルミゾール投与による細繊度蚕品種の「はくぎん」及び「ほのぼの」の3眠化とその繭糸質特性
トリフルミゾール投与による細繊度蚕品種の「はくぎん」及び「ほのぼの」の3眠化とその繭糸質特性
レコードナンバー | 630672 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00018606 | NACSIS書誌ID | AN00190300 |
著者名 | 宮島 たか子 山本 俊雄 間瀬 啓介 ほか3名 | ||
書誌名 | 日本蠶絲學雜誌 | ||
別誌名 | Nihon sanshigaku zasshi Nihon sanshigaku zasshi The journal of sericultural science The journal of sericultural science of Japan 日本蚕糸学雑誌 | ||
発行元 | 日本蠶絲學會 | ||
巻号,ページ | 70巻・ 1号, p.37-42(2001-04) | ISSN | 00372455 |
全文表示 | PDFファイル (516KB) | ||
抄録 | 絹の新素材開発を目的に,イミダゾール系化合物のトリフルムゾールを投与して細繊度蚕品種の「はくぎん」及び「ほのぼの」の3眠化試験を行った。乾物重で140ppmのトリフルミゾールを添加した人工飼料を起蚕から3日間与えた場合の3眠化率は3齢ならびに4齢投与とも「はくぎん」は80%を越えたが,「ほのぼの」では30%以下と低かった。280ppm濃度になると両品種とも100%近い3眠化率を示すようになった。この「ほのぼの」の感受性が低いのは交雑親である日513号に由来することが分かった。3眠化率は4齢投与より3齢投与の方が高く,全齢経過日数は3齢投与より4齢投与の方が短くなった。3眠化蚕の繭糸質についてみると無投与区に比して繭層重の低下割合が最も高く,以下,繭重,繊度,繭糸長,繭層歩合,繭長,繭幅の順になり,繭幅より繭長の低下割合が高いので,繭形が丸みを帯びるようになった。繊度は3齢投与で「はくぎん」1.36d,「ほのぼの」1.72d,4齢投与で「はくぎん」0.99d,「ほのぼの」1.03d,と著しく細くなった。これらの3眠化蚕の産生する繭は繊度偏差も小さいので,極細の高級生糸による差別化製品の開発や医療・工業用への用途が期待される。 | ||
索引語 | カイコ;休眠;繭糸;昆虫ホルモン | ||
引用文献数 | 11 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |