チャノキイロアザミウマの寄主選好性とカンキツへの加害過程

チャノキイロアザミウマの寄主選好性とカンキツへの加害過程

レコードナンバー630950論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00012291NACSIS書誌IDAN10466780
著者名大久保 宣雄
書誌名長崎県果樹試験場研究報告 = Bulletin of the Nagasaki Fruit Tree Experiment Station
発行元長崎県果樹試験場
巻号,ページ8号, p.1-13(2001-03)ISSN
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抄録1.チャノキイロアザミウマの成虫の寄主選好性からイヌマキは好適でカンキツはあまり好適な寄主植物ではなかった。 2.寄主植物上の成虫の性比は種で異なり,好適な寄主ほど高く,好適でない寄主ほど低い傾向を示した。 3.増殖力は寄主植物によって異なり,イヌマキやチャ,ブドウなどは高く,カンキツは低かった。 4.カンキツにおける果実の被害は品種によって異なり,オレンジ系や伊予柑で高く,温州系は中程度,‘川野夏橙’は低かった。また被害部位は果梗部と果頂部のどちらにも生じる品種,果梗部のみの品種,果頂部のみの品種に別れた。 5.カンキツ上の寄生数から品種別の好適度ではオレンジ系が高く,温州系は中程度,‘川野夏橙’は低かった。 6.好適な寄主であるイヌマキ新しょうへの寄生数に対してカンキツ新しょうは約1/3,カンキツ果実は約1/10であった。 7.イヌマキが周辺にあるカンキツ園では果実加害時期はイヌマキとカンキツの新しょうの発生時期と量によって決まるが,それら新しょうの少ない6月と8月下旬~9月上旬の加害が多い傾向を示した。 8.好適な寄主植物であるイヌマキ,チャ,サンゴジュが周辺にあるカンキツにおける寄生はそれら寄主の新しょうがない時期に限定され,カンキツ果実への寄生は6月と8月下旬~9月上旬に限定された。 9.これらの結果からカンキツは本種の好適な寄主とはいえず,本種のカンキツへの加害は主に周辺の好適な寄主植物で増殖した成虫のカンキツ園への移動,飛来によるものと推測される。
索引語柑橘;アザミウマ科;寄主;選択性;被害;発生生態
引用文献数11
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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