数種のイネ種子伝染性病害を対象とした温湯種子消毒

数種のイネ種子伝染性病害を対象とした温湯種子消毒

レコードナンバー630976論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014149NACSIS書誌IDAN0019269X
著者名早坂 剛
石黒 清秀
渋谷 圭治
生井 恒雄
書誌名日本植物病理學會報 = Annals of the Phytopathological Society of Japan
別誌名Japanese journal of phytopathology
日本植物病理学会報
発行元日本植物病理學會
巻号,ページ67巻・ 1号, p.26-32(2001-04)ISSN00319473
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抄録本研究は環境保全型の作物病害防除技術を開発するため,実用レベルの種子量を用い,イネの種子伝染性病害の種子消毒として温湯浸法の効果を検討した.すなわち200lの水を13.0~65.0℃の範囲で保温できる試作装置を用いて,ばか苗病,いもち病および苗立枯細菌病の罹病種子を温湯浸漬処理し,それぞれの発病を抑制するために有効な処理温度と処理時間の検討を行った.また,各種のイネ品種を供作し,温湯処理が種子の発芽に及ぼす影響も検討した.その結果,58℃で20分間および60℃で15分間の温湯浸漬処理は,3病害に対して化学薬剤による種子消毒と同程度の発病抑制効果が認められ,多くの品種の種子の発芽率も90%以上を確保できることが明らかとなった.10kgの種子を用いる場合,処理開始時に種子を水中で数回上下に振とうさせ,浸漬処理終了後は水で冷却してから,以後慣行に従って浸種,催芽し育苗することで,化学薬剤による種子消毒と比較しても健全な苗が育苗できた.また,水田での初期生育においてもまったく問題はなかった.以上から,イネ種子伝染性病害においては,温湯浸法による種子消毒は化学薬剤による種子消毒と同等の効果があり,無農薬栽培における種子消毒の代替法としての利用に限らず一般栽培においても有望な技術になりうることが明らかになった.
索引語イネ;種子消毒;種子;伝染;温度処理;耕種的防除;代替;技術
引用文献数14
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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