農業集水域小河川水のトリハロメタン生成能

農業集水域小河川水のトリハロメタン生成能

レコードナンバー631393論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名村山 重俊
駒田 充生
馬場 浩司
津村 昭人
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ72巻・ 3号, p.420-427(2001-06)ISSN00290610
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抄録農業集水域小河川とその源流の渓流水のTHMFPを、平常流量時に1年間にわたって調査した。また、水稲栽培期間は灌漑用水とこれらの水を灌漑している隣接水田の田面水についても調査した。その結果は以下のようである。 (1)THMFP分析において、24時間後の遊離残留塩素濃度1.0mgL-1を与える所要塩素注入率(YmgL-1)は、単純には、DOC濃度(X1mgL-1)と相関関係をもたず、NH4+-N濃度(X2mgL-1)を考慮した次式で示される重回帰式によって求められた。 Y=1.32X1+11.35X2+1.39 (重相関係数r=0.909、n=72) また、Br-濃度(X3mgL-1)を変数として加えると、次式によって求められた。 Y=1.37X1+11.31X2-2.16X3+1.42 (重相関係数r=0.902、n=72) このように、1.0mgのNH4+-Nあたり11.3mg前後の塩素が消費された。 (2)田面水のTHMFPは103.6~188.4μgL-1の範囲にあった。また、灌漑期には調査河川水の中・上流部では基準値の100μgL-1をわずかながら越える場合があることが認められた。非灌漑期は基準値を越えることはなかった。調査河川下流部におけるTHMFPの流出負荷量は1日あたり平均、非灌漑期143.4g、灌漑期779.3gであった。また、非灌漑期の1日あたりのTHMFP負荷量は流下に伴って増大した。 (3)単位量の有機物(DOC)あたりのTHMFPは渓流水、田面水でやや高く、霞ヶ浦用水でやや低い傾向が認められた。一方、供試水全体では、THMFP(YμgL-1)とDOC(X1mgL-1)とは、Y=15.19X1(r=0.877、n=74)、COD(X2mgL-1)とは、Y=11.65X2(r=0.928、n=74)、波長260nmにおける紫外部吸光度(OD260;X3)とは、Y=995.0X3(r=0.964、n=74)の関係が認められた。OD260との相関が最も強く、測定も容易であることから、農業域の水のTHMFPの簡便な推定法として用いられる可能性が示唆された。 (4)生成するトリハロメタンの組成は水のDOCとBr-の濃度比(DOC/Br)に影響され、この比が大きい水ほど、CHCl3の生成割合が高い傾向が認められた。田面水の組成ではBr-を含むものの割合が低く、CHBr2-ClやCHBr3の割合が相対的に高い霞ケ浦用水とは対照的であった。水のBr-濃度はCl-濃度と高い正の相関をもつことが認められた。
索引語河川;水質;有機塩素化合物;生成
引用文献数20
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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