市販酵素製剤のキシラン分解酵素系の選別試験と同酵素剤によるアラビノキシランからアラビノースの遊離
市販酵素製剤のキシラン分解酵素系の選別試験と同酵素剤によるアラビノキシランからアラビノースの遊離
レコードナンバー | 631422 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
---|---|---|---|
ALIS書誌ID | ZZ00013020 | NACSIS書誌ID | AN10453916 |
著者名 | 吉田 滋樹 川端 康之 朴 年浩 宣 鉉珍 日下部 功 | ||
書誌名 | 応用糖質科学 | ||
発行元 | 日本応用糖質科学会 | ||
巻号,ページ | 48巻・ 3号, p.253-262(2001-07) | ISSN | 13403494 |
全文表示 | PDFファイル (834KB) | ||
抄録 | 23種類の市販酵素剤について、キシラン分解酵素系、すなわちエンド-β-キシラナーゼ、β-キシロシダーゼ、α-アラビノフラノシダーゼおよびα-グルクロニダーゼの4種の活性を測定した。その結果、ほとんどの酵素剤にはいずれかの活性が含まれていた。また、それらの酵素剤について、アラビノグルクロノキシラン(コーンハルキシラン)に対する分解能試験を行った。その中で、Penicillium fnniculosum由来のCellulase C-0901(シグマ社)には、α-グルクロニダーゼ活性はほとんど含まれていなかったが、本酵素剤はアラビノグルクロノキシランをよく分解し、同キシランの構成糖であるアラビノースの80.5%とキシロースの60.8%を遊離した。一方、Trichoderma viride由来のCellulase‘Onozuka’R-10(ヤクルト社)には4種の酵素活性が含まれていたが、アラビノグルクロノキシランをほとんど分解しなかった。以上の結果、市販酵素剤には活性が高く、かつ種々のキシラン分解酵素系が含まれていた。しかし、酵素活性の強さとアラビノグルクロノキシランの分解能とは顕著に異なっていた。さらに、市販酵素剤の中で、Cellulase C-0901は同キシランの酵素分解には最もふさわしい酵素剤であることが明らかとなった。 | ||
索引語 | 酵素(加水分解酵素);多糖類;アラビノース;製剤;選抜 | ||
引用文献数 | 34 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |