ソラマメウイルトウイルスによるエキザカムの萎縮病(新称)
ソラマメウイルトウイルスによるエキザカムの萎縮病(新称)
レコードナンバー | 640847 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20005635 | NACSIS書誌ID | AN00164184 |
著者名 | 夏秋 啓子 栗原 潤 都丸 敬一 | ||
書誌名 | 東京農業大学農学集報 | ||
別誌名 | Journal of agriculture science, Tokyo University of Agriculture Journal of agricultural science, Tokyo Nogyo Daigaku 東京農大農学集報 東農大農学集報 農学集報 東京農業大学農學集報 | ||
発行元 | 東京農業大学 | ||
巻号,ページ | 46巻・ 2号, p.79-83(2001-09) | ISSN | 03759202 |
全文表示 | PDFファイル (1324KB) | ||
抄録 | 1989年、神奈川県でエキザカム(Exacum affine)に激しい萎縮と葉巻き症状が発生した。C. amaranticolorあるいはC. quinoaに接種して得たウィルスにより宿主を調べたところ、9科21種に感染し、エキザカムでは萎縮症状が再現され、C. amaranticolorやC. quinoaでは接種葉に灰白色斑点を生じた後に全身感染し、ソラマメでは頂葉の枯死が観察された他、各種のタバコ類にも感染した。電子顕微鏡観察では直径約27nmの小球型ウイルス粒子が観察された。また、モモアカアブラムシ(Myzus Persicae)で非永続的に伝搬された。粗汁液中の安定性は、耐熱性が60-65℃(10分)、耐保存性が4日であった。ウイルス粒子はソラマメウイルトウイルス(BBWV)に対する抗血清を用いた免疫電子顕微鏡法で捕捉・修飾され、パチョリ微斑モザイクウイルス(PaMMV)に対する抗血清を用いたELISA法でも検出された。ウェスタンブロット法では2種のウイルス外被タンパク質が検出され、その分子量は約42,000と約26,000であった。本ウイルスを部分純化したところその収量は感染C. quinoa葉50gあたり3.6mgであった。部分純化標品をウサギに免疫し、抗血清の作製を行ったところ、ELISA法やウェスタンプロット法に利用可能であった。以上より、本ウイルスをBBWVの1系統と同定し、BBWVによるエキザカムの病害は未報告のため、病名を萎縮病、英名をdwarfとすることを提案した。 | ||
索引語 | ウイルス;リンドウ科;草花;萎縮病 | ||
引用文献数 | 9 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |