緩速砂ろ過の除菌率測定方法の検討およびNFTシステムにおけるトマト青枯病拡散抑制効果

緩速砂ろ過の除菌率測定方法の検討およびNFTシステムにおけるトマト青枯病拡散抑制効果

レコードナンバー641362論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015006NACSIS書誌IDAN00025257
著者名峯 洋子
崎山 亮三
坂齊
書誌名園藝學會雜誌
別誌名園芸学会雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
発行元園藝學會
巻号,ページ71巻・ 1号, p.107-113(2002-01)ISSN00137626
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抄録循環型養液栽培の培養液除菌システムの一つである緩速砂ろ過法について、流入菌濃度とろ過水菌濃度に基づいた除菌率の測定を試みた。トマト青枯病細菌の培養懸濁液を添加して、濃度1.2×103cfu-ml-1とした井戸水をろ過装置に32時間流入させた。ろ過装置の温度設定30℃の場合は、菌流入処理開始後16時間目ごろからろ過水へ菌が流出し始め、32時間目に最大菌濃度2.2×102cfu・ml-1に達した。菌流入開始24時間目から36時間目までの12時間のろ過水の平均菌濃度1.7×102cfu-ml-1を定常状態に達した値とみなし、流入菌濃度と合わせて、除菌率を86%と算出した。温度無制御のろ過装置では除菌率は99%となった。 緩速砂ろ過がトマト青枯病の栽培システム内での拡散を抑制する効果を調べる試験を行った。緩速砂ろ過を組込まないNFTトマト栽培システムでは、2株のトマト青枯病細菌接種株から他の株へと発症が広がり、接種後25日目には同一ベッド内の18株すべてが枯死した。培養液の病原菌濃度は試験期間中増加し続け、最終的には107cfu・ml-1に達した。これに対し緩速砂ろ過を組込んだNFTシステムでは、接種株の下流にある株への病害拡散は抑えられなかったものの、上流にある株はすべて発症を免れた。ろ過後の培養液にトマト青枯病細菌はまったく検出されなかったが、病害株根部を通過した後の培養液では病原菌濃度が104cfu-ml-1まで上昇し、その濃度は試験終了時まで低下しなかった。
索引語トマト;青枯病;抑制;養液;濾過;細菌;密度;測定;施設栽培
引用文献数15
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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