磁性シリカビーズを用いたイチジク株枯病菌のPCRによる土壌からの検出
磁性シリカビーズを用いたイチジク株枯病菌のPCRによる土壌からの検出
レコードナンバー | 642200 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00016361 | NACSIS書誌ID | AN10503209 |
著者名 | 清水 伸一 三好 孝典 兼松 聡子 | ||
書誌名 | 愛媛県立果樹試験場研究報告 = Bulletin of Ehime Fruit Tree Experiment Station | ||
別誌名 | Bull. Ehime Fruit Tree Exp. Sta. Japan 愛媛果樹試研報 愛媛県立果樹試験場研究報告 | ||
発行元 | 愛媛県立果樹試験場 | ||
巻号,ページ | 15号, p.35-40(2002-03) | ISSN | 03892867 |
全文表示 | PDFファイル (1269KB) | ||
抄録 | 土壌伝染性病害であるイチジク株枯病菌のポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)による土壌からの検出法の開発を試みた。 1)純度の高いDNA溶液を得ることができる磁性シリカビーズを利用した核酸抽出キットを用いることにより、株枯病菌を接種した土壌から簡易にDNAを抽出することが可能で、PCRを行った結果、株枯病菌に特異的な増幅産物を得ることができた。 2)PCRによる検出限界は、nested PCRを行うことにより乾燥土壌1g当たり101個の胞子濃度まで検出することが可能であった。これは枝挿法の検出限界と同等であったが、検出に要する期間はPCRの方が短かった。 3)Nested PCRにより現地ほ場から採集した土壌を用いて株枯病菌の検出を行った結果、枝挿法による検出結果とすべて一致した。 4)以上のことから、PCRによる株枯病菌の土壌からの検出方法として、全核酸の抽出を土壌中のPCR阻害物質を効果的に除去できる磁性シリカビーズ法で行い、その後、nested PCRすることが有効であることが明らかとなった。 | ||
索引語 | イチジク;病原菌;PCR;検出 | ||
引用文献数 | 16 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |