魚がすみよい川づくり調査(5)

魚がすみよい川づくり調査(5)

レコードナンバー650320論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00012761NACSIS書誌IDAN10530234
論文副題桐生川における魚類生息場適性基準
著者名信沢 邦宏
久下 敏宏
中野 亜木子
矢島 久美子
若田部 純一
小出水 規行
書誌名群馬県水産試験場研究報告
発行元群馬県水産試験場
巻号,ページ7号, p.13-17(2001-03)ISSN13421085
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抄録近年、全国的な環境保護指向の高まりの中で、河川工事等は、従来のように単に治水、利水を目的とするだけでなく、生態系に配慮した多自然型工法を用いた工事が頻繁に実施されてきている。しかし、多自然型工法を導入しても、完成後は外観や親水性(人が親しむ)だけが目立ち、生物にとってはすみ難い場になってしまう場合も少なくなく、また、魚類の増殖効果を目的とした場合でも実際にはその効果が認められない事例も多々見受けられる。こうした状況下で、河川管理者が実施する多自然型工法等に対して、生態系保全や保護の側面からもう一歩踏み込んだ検討を行う必要性があり、河川工事全般に対する生物を指標とした生態学的知見の集積が急務となってきている。群馬県水産試験場では、1996年から4年間、粕川と桐生川の2河川で、魚類や底生動物などの生息量、水質や流量などの河川環境等の変化等を調査し、その結果を検討し、工事の影響を明らかにしようとしてきた1)2)3)4)。しかし、こうした従来の調査方法では、魚類の生息状況と環境の数量的関係(生息場の適性を決める量や指標)を見出すことが難しく、河川に生息する魚類の生息量と河川の物理的環境要因との関係を河川工事等の計画や施工に使用可能なデータとして数値化することができなかった。したがって、今回は本研究の具体的な獲得目標を、河川の物理的環境(水深、流速、底質等)と魚類生息場所を調査し、両者の関係を数値化して、河川工事に使用可能な魚類生息場適性基準を作成することで河川工事及び生態系保全に役立つ基礎資料を得ることとした。そのため、アメリカ合衆国においては既に実用化されつつある魚類生息環境評価システムである「IFIM(Instream Flow Incremental Methodology)5)」のうちの一つ調査解析手法である「PHABSIM(Physical Habitat Simulation System)5)6)」を導入し、2000年9月と10月に桐生川の隣接する2区間で調査を実施したので報告する。
索引語魚類;生息地;群馬県;河川;適性;基準
引用文献数7
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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