内部波による湾の海水混合機構とそのモデル化

内部波による湾の海水混合機構とそのモデル化

レコードナンバー660323論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011795NACSIS書誌IDAN10278554
著者名木村 晴保
伴道 一
章 守宇
書誌名水産工学
別誌名Fisheries engineering
発行元日本水産工学会
巻号,ページ31巻・ 2号, p.87-91(1994-11)ISSN09167617
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抄録魚類養殖の盛んな内湾では、春から夏にかけての成層期に湾下層水は貧酸素状態になる、成層期には海水の上下移動が抑えられて、酸素の豊富な上層水の下層への移動が断たれるためである。ひとたび貧酸素化すると、底生生物の減少、底泥からの栄養塩の溶出と有機物の嫌気的分解によって、湾の水質環境は加速度的に悪くなる。ところで、湾口で浅く湾央で深い高知県浦の内湾の観測結果をみると、成層期においても下層の水温、塩分は絶えず変動している。そして、下層の海水密度が湾外海水よりも軽くなると、酸素の豊富な湾外水が湾下層に流入して、下層の貧酸素は解消される。ところが、高密度の湾外水が流入して下層水と入れ換わると、湾外水は下層に流入出来なくなり、下層は再び貧酸素化する。つまり、貧酸素化の緩和に重要な役割を果たす湾外水の湾底への流入は、湾下層水が湾上層水と混合して密度が湾外水よりも低下しないと発生しない。湾上下層水の混合は主に潮汐流、内部波動流、吹送流によって行われるが、成層期に密度成層の発達する湾においては、とりわけ内部波動の果たす役割は大きいと考えられる。特に、湾口で浅く湾央で深い湾においては、成層期に水温と塩分が相補した密度成層が発達して、潮汐による内部波が発達するためである。
索引語水;成層;酸素;密度;海水;混合;波;移動;水温;塩分
引用文献数7
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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