冷凍装置用冷却海水ポンプの可変速化による節電効果
冷凍装置用冷却海水ポンプの可変速化による節電効果
レコードナンバー | 660367 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00011795 | NACSIS書誌ID | AN10278554 |
著者名 | 酒井 久治 坂本 牧夫 | ||
書誌名 | 水産工学 | ||
別誌名 | Fisheries engineering | ||
発行元 | 日本水産工学会 | ||
巻号,ページ | 33巻・ 2号, p.105-109(1996-11) | ISSN | 09167617 |
全文表示 | PDFファイル (297KB) | ||
抄録 | 遠洋まぐろ延縄漁船の冷凍装置は、庫内温度を-50~-55℃に設定し、漁獲物の品質向上に努めている。このため、冷凍機は大きな能力を必要とし、総トン数400トンの漁船では60~75kWの冷凍機を3~4台装備している。一方、冷凍装置の熱負荷は航海を通して変動する。航海別では往航、復航、操業の順に大きく、また各航海中は漁獲量、海水温度の変動、急速凍結中の経過時間などによっても異なる。これらの負荷変動に対して、冷凍機はアンローダ装置を備え、省力化に対応しているが、周辺機器についてはまったく対応していないと言える。擬縮器において、冷媒から冷却海水に放熱される熱量は熱負荷に相応し、冷凍装置の熱負荷が減少すると擬縮器内の放熱量も減少する。しかし、冷却海水は定速性を有する三相誘導電動機駆動のポンプにより供給されるので、熱負荷の変動に関わらず、全力で運転され、熱負荷減少時の省力化に改善の余地が認められる。今回、この問題点に着目し、冷却海水ポンプの回転数を調節し、擬縮器の放熱量に見合った冷却海水量を供給することにより、このポンプの流量減少分の消費電力を節電しようとした。本研究は、まぐろ延縄漁船の消費電力の節減を目的として、7.5kWの冷凍装置用冷却海水ポンプにインバータおよび自動制御装置を組み合わせて可変速化を行い、擬縮器の冷却海水の出入口温度差を一定に保持する実験を行った。本報では、節電効果の定量的な知見が得られたので、方法と結果について報告する。 | ||
索引語 | 装置;冷却;海水;負荷;冷凍;ポンプ;熱;変動;漁船;航海 | ||
引用文献数 | 4 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |