ラマ属家畜被毛の形態について
ラマ属家畜被毛の形態について
レコードナンバー | 660468 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20005635 | NACSIS書誌ID | AN00164184 |
著者名 | 祐森 誠司 桑山 岳人 池田 周平 ほか12名 | ||
書誌名 | 東京農業大学農学集報 | ||
別誌名 | Journal of agriculture science, Tokyo University of Agriculture Journal of agricultural science, Tokyo Nogyo Daigaku 東京農大農学集報 東農大農学集報 農学集報 東京農業大学農學集報 | ||
発行元 | 東京農業大学 | ||
巻号,ページ | 47巻・ 1号, p.49-53(2002-06) | ISSN | 03759202 |
全文表示 | PDFファイル (1179KB) | ||
抄録 | 本研究では、日本国内におけるラマ属の被毛生産の可能性を検討するうえで基礎的な知見と考えられるラマ属家畜の被毛形態について検討した。ラマの被毛は、日本とペルー国で飼育される動物から採取した。アルパカの被毛は日本で飼育される動物から採取した。グアナコとビクーナの被毛はラ・モリナ農業大学の共同研究者から提供されたものを用いた。メンヨウ(サフォーク種)の被毛は、我々の研究室で飼育されている個体から採取した。伸張率、クリンプ数、太さ、キューティクルの面積と形について肉眼あるいは電子顕微鏡による観察を通じて測定された。ラマ属の被毛の伸張率(1.3-2.1)はメンヨウのもの(3.2)よりも低い値を示したが、逆にラマ属の被毛のクリンプ数(5.4-8.9)はメンヨウのそれ(2.4)よりも多かった。このことは、ラマ属の被毛の柔軟性がメンヨウよりも劣っていることを示唆している。太さに関する結果は、ラマの粗毛が他の動物の普通の毛の2~3倍太いことを示した。また、ビクーナの被毛の太さは他の動物の普通の毛の1/2倍であった。電子顕微鏡での観察結果から、キューティクルの形は2種類に分類され、1つは、ラマ、アルパカ、グアナコ、メンヨウのように幅の広いタイプであり、もう1つはビクーナのような長さの長いタイプであった。ビクーナの被毛はキューティクルの面積(47.4-70.0μ㎡)が最も小さく、他の日本国内飼育動物のそれはそれぞれ近似した値を示した。 | ||
索引語 | 毛;属;動物;日本;飼育;家畜;形態;面積;電子顕微鏡;観察 | ||
引用文献数 | 4 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |