イチゴ,カキ,プルーンおよびバナナの果実細胞壁に由来するキシログルカンの構造
イチゴ,カキ,プルーンおよびバナナの果実細胞壁に由来するキシログルカンの構造
レコードナンバー | 660615 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00013020 | NACSIS書誌ID | AN10453916 |
著者名 | 伊藤 聖子 加藤 陽治 | ||
書誌名 | 応用糖質科学 | ||
発行元 | 日本応用糖質科学会 | ||
巻号,ページ | 49巻・ 4号, p.501-504(2002-10) | ISSN | 13403494 |
全文表示 | PDFファイル (294KB) | ||
抄録 | 各種果実の軟化機構を明らかにするための基礎研究の一つとして、ヘミセルロース多糖の一つであるキシログルカンについて、構成オリゴ糖単位での構造研究を進めている。今回は、イチゴ、カキ、プルーンおよびバナナの果実細胞壁のキシログルカンについて調べた。各種果実の可食部細胞壁多糖類を常法に従い分画し、得られた24%KOH抽出画分(ヘミセルロースII)に微生物由来の精製キシログルカナーゼを作用させオリゴキシログルカンを得た。これに、さらに精製イソプリメベロース生成酵素を作用させた。得られたそれぞれの酵素加水分解物はパルスドアンペロメトリー検出器を用いたHPLC分析に供した。キシログルカンを構成している主要オリゴ糖単位として、七糖(XXXG)、九糖(XXFG)、および十糖(XLFG)が確認された。[XXXG等はFryらによるキシログルカンオリゴ糖の表示法で、主鎖の各(1→4)-β結合のグルコース残基の分岐様式により一文字コードで示される。G=β-D-Glc、X=α-D-Xyl-(1→6)-β-D-Glc、L=β-D-Gal-(1→2)-α-D-Xyl-(1→6)-β-D-Glc、F=α-L-Fuc-(1→2)-β-D-Gal-(1→2)-α-D-Xyl-(1→6)-β-D-Glc]。さらに、八糖としてXXLGおよびXLXG、九糖としてXLLGの存在が確認された。これら6種のオリゴ糖単位は量比の違いはあるものの、イチゴ、カキ、プルーンおよびバナナの果実すべてにみられた。 | ||
索引語 | 糖;果実;イチゴ;カキ;バナナ;細胞壁;オリゴ糖;単位;構造;研究 | ||
引用文献数 | 19 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |