立木の空間分布および生育条件が個体成長に及ぼす影響

立木の空間分布および生育条件が個体成長に及ぼす影響

レコードナンバー661118論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00010758NACSIS書誌IDAN10164318
著者名宮本 麻子
天野 正博
書誌名森林総合研究所研究報告
別誌名Bulletin of the Forestry and Forest Products Research Institute
発行元森林総合研究所
巻号,ページ1巻・ 2号, p.163-178(2002-10)ISSN09164405
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抄録本研究はスギ人工林を対象とし、樹木個体の空間配置および生育条件との関係から個体成長量の差異を解析することを目的とした。用いた資料は、茨城県および群馬県の固定標準地の直径および樹高の時系列測定データである。はじめに、樹木個体分布パターンの時系列変化を森下のIδ指数により解析した。その結果、成長の初期段階において人工林における立木の空間分布は一様であり、さらに間伐という人為インパクトによっても個体の分布パターンが変化しないことが示された。次いで、種内間の競争状態を表す個体間競争指数について関連する研究例を整理し、競争指数の限界を明らかにした。占有空間量の変化や個体間の距離が成長量の変化に与える効果は、個体自身がもつ直径や断面積といった自己サイズによる影響と比較すると小さいことが明らかになった。さらに、個体と地形条件の関係を数量化I類により解析した。地形条件として斜面方位、傾斜、堆積度、斜面型、斜面位置を用いたところ、樹木は地形条件によりその樹高サイズに影響を受けるが、直径については地形条件からは影響を受けないことが示された。以上のことから、ある程度個体差が生じた後では、間伐により個体の占有空間を増やしても、残存木の成長を等しく促進させることは困難であり、小径木の成長は大径木の成長ほどは促進されないことが明らかになった。
索引語個体;条件;空間;分布;地形;樹木;直径;競争;斜面;立木
引用文献数15
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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